「好き」を突き詰めたら仕事になった『日本唐揚協会のつくりかた』(安久鉄兵著)に予約殺到

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片山 啓吾

 唐揚げ好きが高じて協会を作ったら会員が1万5000人も集まり、協会運営がビジネスになったー。一般社団法人日本唐揚協会会長・安久鉄兵さんの近著日本唐揚協会のつくりかた-オンリーワンビジネスで成功するための思考法に予約が殺到している。12月26日の時点でAmazon.comの松下幸之助さんやリブセンス上阪さん、本田宗一郎さんの本を抑えてビジネス・経済カテゴリで堂々の1位を取った。

 発売前なのでこの本を手に取って読んだわけではないんだけど、実は著者の安久鉄兵さんにはTechWave塾12期に講師としてきていただいたので、その内容はだいたい分かる。講演は「好きなことで事業を興す」というテーマでお話いただいた。その講義中で印象的だったのは「楽しい、嬉しい、大好き!」というどこかで聞いたことのあるフレーズ。これからのビジネスにはこの「楽しい、嬉しい、大好き!」が不可欠なテーマになるというお話だった。

 日常生活で周りを見渡すと、企業のサービスや商品は、企業側からの目線で作られているものが多い。安久さんは、これからはそれではだめだ、と主張する。これからのビジネスには消費者・ファンと共創していくというスタンスが求められているのだという。企業側が消費者を「囲い込む」のではなく、ファンが集まる特定分野に特化した「コミュニティ」と共創・協働していくことが重要なのだという。


 ソーシャルメディアが普及した今だからこそ「コミュニティ」はビジネスに不可欠なものになってきたのだし、今後スマートフォンがさらに普及する中で「コミュニティ」がビジネスに与える影響はますます大きくなるのではないかと思う。

 その新しい時代の先端事例として、「好き」を「ビジネス」にできる1つの事例として、安久さんのお話には大きな価値があると思う。

 このほかにも講義の中で気になったことを以下のメモにまとめた。

・ただの唐揚げ好きだったが、協会を定義したことで注目が集まった。
・「嬉しい、楽しい、大好き!」がこれからの価値観。お金はこれについてくる。
・とにかく「突き詰めて」考える。「なぜ、なぜ、なぜ」
・自分の好きなことをあげるのは難しいが、嫌いなことは列挙できる。嫌いなことの行間から自分の好きなことが見えてくる。
・ソーシャルメディアの登場で発信、拡散しやすい時代に。拡散は「ドリカム」で。「嬉しい、楽しい、大好き!」
・繋がりが力になる。特に「緩いつながり」が。(俺、会員なんだよねー。おもろいでしょ?こんなのあるよ)
・業界団体ではなく「ファン団体」。だから唐揚げの普及ではなく唐揚げで世界平和を目指す。
・戦わずに勝つ。誰も損しない。だって唐揚げが好きなだけ。争う必要がない。
・走りながら詳しくなった。唐揚げの歴史などどうでもよかったが、まわりに聞かれるので期待されていると気づき、図書館入り浸りで調べた。
・言い切ることが大事。(チキンナゲットは唐揚げ。チキン南蛮は唐揚げを昇華した素晴らしい食べ物。つまり唐揚げ)
・NPO法人ではなく社団法人。株式会社は金の臭いがして興ざめするから。
・協会にスポンサー企業がついている。飲料メーカー、精油メーカー、製粉メーカーなど。特にローソンとは、からあげクンを共同開発。唐揚協会員1万5000人がクチコミするというPR効果がある。ローソンはコミュニティの価値を分かっているからこそ、コラボしてくれたのだと思う。
・今後も「人の集まり」を価値だと理解している企業と組んでいく。

 日本唐揚協会のつくりかた-オンリーワンビジネスで成功するための思考法には、この辺りのお話が満載だと思う。安久さんの講義に大きなインスピレーションを受けた一人として、この本を全力で推薦したいと思います。

【お知らせ】
 安久さんのお話を大阪の人たちにも聞いてもらいたいと思い、1月中旬から開催されるTechWave塾大阪第5期の講師を安久さんにお願いしました。ぜひ少人数の議論の場で安久さんご本人と徹底的に新しい時代のビジネスのあり方、個人の生き方について語り合いましょう。詳細はこちらから。
http://techwave.jp/archives/51773952.html


片山 啓吾

東京都東村山市在住。一児の父。

前職はモバイル創生期から手がけた位置情報連動型の広告配信プラットフォームを提供する会社を経営。

そこで得た株式の譲渡益をリーマンショックで無くし、ギリシャショックでさらに無くしてもうネタにするしかないと開き直る。

現在は地元東村山市をこよなく愛する新規事業屋。

ソーシャルアプリ開発を行う株式会社あしたラボラトリーと、地域活性化・子育て応援を行うNPO法人ソーシャライズの代表の両輪で日々新規事業に挑戦中。

「好きこそものの上手なれ」「人生とは常に意義あるもの」をモットーに、「やりたいことやったもんがち♪」と鼻歌を歌う。

最近の関心事は「既存の価値へ新しい価値観の再インストール」。

TechWave塾事務局。東村山市商工会青年部所属。

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Posted by tsuruaki


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