広告主がデジタルを武器にするためにいま必要なもの― ad:tech kansai 特集(7)P&G 日髙由香子氏

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ad:tech kansai ボードメンバーインタビュー特集
関西地域3拠点を舞台に繰り広げられる「ad:tech kansai」のボードメンバーの方々のインタビューを連載形式でお伝えします(特集一覧はこちら)。

プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社 ブランドオペレーションズ メディアブランドマネージャー 日髙由香子氏

世界最大の消費財メーカー、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社。所属するマーケターにも最高峰の人材が集い、育成・輩出した人材にも枚挙に暇がない。この度編集部は、ad:tech kobeのボードメンバーを務める、同社ブランドオペレーションズのメディアブランドマネージャー日髙由香子氏へのインタビューに成功した。

—神戸という街は外資系企業も多く集まるところですが、企業間の交流は活発なのでしょうか。

行政の働きかけなどいろいろな機会はあるようですが、現場レベルでとなると意外と少ないですね。ご近所の外資系企業の方ですら、日常ではなかなか交流がないので、ad:techの会場でお話できるのをすごく楽しみにしています。“白鹿”で知られる辰馬本家酒造さんのような、全く業界や歴史が違う方も一堂に集うのは魅力です。デジタルマーケティングに積極的な企業の方々はもちろんですが、「うちはデジタルやっていないよ」という逆のお立場の方ともお会いしてみたいです。

広報渉外本部カンパニーコミュニケーションズの遠藤紀幸シニアマネージャー(写真右)によると「神戸は開放的で懐が深い街。市のブランディングをP&Gで手伝うプロジェクトなど行政との交流は盛んです」

−デジタルに携わっていない立場の方々とのコミュニケーションも期待されているのですね。

どなたにも参加して欲しいですからね。それにデジタルに対してよくわからなくて怖い、という空気感が業界側にもユーザー側にも出てきていると感じています。様々なハードルを乗り越えるために知識を持ちたいですし、怖がらずに学んでいきたいですよね。ad:tech kansaiをきっかけに、「この会社はこういうことを考えていたんだ」という理解や納得を得ることは大きな意義があると思います。

—デジタルは怖い、というイメージはやはり昨今問題化している広告の透明性のトピックにも関連しているのでしょうか

何かとネガティブな部分が取り沙汰されていますが、本来デジタルマーケティングはビジネスモデルを作り上げるにはとても有効なものだったはずです。武器であり、宝物なんです。お客様が買い物をする際にどのような プロセスを経ているのかはもちろん、何を迷っているのかまで見えてきます。そこからビジネスのヒントであるインサイトを読み解いていくんです。ヒントを解読するために企業側は勉強しなければなりませんし、しっかり読み解けるデータにするためには業界全体で透明化を図っていくことも大切です。将来的にはテレビの視聴ですらトラッキングができるようになってくるでしょう。ただ、今はまだそこまでは難しいので、圧倒的に視聴時間の長いスマホの活用などが、ビジネスを語る上では肝ですよね。

—その肝を抑えるきっかけとして、ぜひad:tech kansaiを活用していただきたいところです!

それこそ勉強のきっかけになればいいんですから、参加の時点でデジタルに関する全ての知識がある必要はありません。ad:tech kobeでは20代を盛り上げようという「U35」のテーマもありますから、若い人も気になったテーマのセッションには少しだけでも参加できるといいですよね。

—一方、アドテックの醍醐味の一つであるネットワーキングについて、若い人には苦手意識を持っている人が少なくないようです。外資系企業ではパーティーが多そうなイメージですが、楽しむコツなどはあるんでしょうか?

まず登壇者に興味を持ったらどんどん話しかけに行ってみればいいと思います。パーティーでのネットワーキングのコツは「輪の中心人物」を見つけることです。その人の周りに人が集まっているなら集まっている人にもじわじわと話しかけて輪の中に入っていけばよいですよ。せっかく色んな人と知り合えるチャンスですから一歩踏み出して声をかけみてください。登壇者ならスピーチの内容という共通の話題もあり、人も多く集まっているはずです。そこはパーティーですから節度を守りながらもお酒の力を借りて(笑)

—異業種の人とも知り合える一方、競合会社もいるのでは?と躊躇してしまう人はどうしたらいいでしょうか

それぞれの会社にとっての適切な情報管理というものは必要ですが、ネットワークは必ず後から財産となって返ってきますから、積極的に関わってほしいです。何か仕事で困ったことや誰かに相談したいことがあった時に、必ず力になります。社外に学生時代の友達以外の友人を持つのはとてもいいことですよ。さらに色々なところに顔を出すようになれば見知った顔も増えますし、友達の友達がどんどん繋がっていきます。

—心強いお言葉ありがとうございました!

日髙由香子
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
ブランドオペレーションズ メディアブランドマネージャー

1998年プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパンに入社、SK-IIブランドに配属される。2002年にSK-IIグローバルデザイン・ブランドマネージャーとなり、数々のスキンケア製品を世に送り出す。SK-II、Olayなどのスキンケアブランドのマーケティングを経たのち、2011年よりP&Gジャパンのメディア担当。

ad:tech kansaiの詳細はこちらから

アドテック京都
日程:2017年7月18日(火)
場所:みやこメッセ
参加者数:1,800名+

アドテック大阪
日程:2017年7月19日(水)
場所:堂島リバーフォーラム
参加者数:200名+

アドテック神戶
日程:2017年7月20日(木)
場所:KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戶)
参加者数:1,000名+

うえの みづき

うえの みづき

お茶の水女子大学卒、民俗学を専攻し在学中はセーラー服やルーズソックスなど女子学生の制服文化について研究。新卒入社した出版社のベンチャー部門で法人営業を担当するも、クライアントの「紙媒体の予算はデジタルに回すことにしたんだ」の一言にショックを受け、web業界へ。
うえの みづき

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