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世界205の国と地域、12万1000社以上に導入されている(2016年12月末時点)ビジネス用途向けのコミュニケーションサービス「チャットワーク」を展開するChatWork社は2017年1月12日、新機能を搭載したPC向けアプリの最新バージョンを公開しました。
発表されたアプリは、PC(Windows 7 、OS X 10.10 (Yosemite) 以降)にインストールすることでチャットワークのすべての機能以外にも、他社製のコミュニケーション系サービスを簡単に切り替えて利用できるようになるというものです。現時点で対応するのはFacebookメッセンジャー、Gmail、Skype、Twitter、Googleハングアウト、Outlook、WhatsApp、WeChatといった世界で使用されている主要サービス。スクリーンショットを撮影する機能も使えます。
ChatWorkが大規模な新機能を発表するのは数年ぶり。実はおよそ2年ほど前、サービス品質を高める目的で、システムをそれまでとは別のプログラミング言語やデータベースで作り変えるプロジェクトに着手していました。この間、新機能や新サービスの開発は補助的なものにとどまざるを得ない状況でしたが、ついに2016年12月、一番重要なサービス根幹となる部分の刷新が完了したということです。
専務取締役でCTOも兼任する山本正喜 氏は「チャットサービスで一番難しいのは膨大な量のメッセージをさばくデータベース部分なのですが、その安定性や堅牢性を高め、かつ容易に規模を拡大できる構造に作り変えました」と説明しています。ChatWorkは2011年3月1日のサービス開始以来、10億件以上のメッセージを蓄積しています。
代表取締役の山本敏行 氏は「システムの刷新で新たな事業を遠慮なく展開できるようになった」と話しています。複数の主要サービスを統合的に使えるようになったことにより、ビジネス・コミュニケーションに不可欠な事業展開を加速したいChatWork。直近では、チャットによって一般事務から秘書業務、人事や会計、カスタマーサポートまで対応できる画期的な新サービス「ChatWork アシスタント」を投入しました。
今後もChatWorkユーザー企業の採用活動を支援する事業「ChatWork 採用支援」をパートナー企業と共に展開するなど、チャットベースで日々の事業を円滑にサポートできる取り組みも計画されており、新たなChatWorkエコシステムの形成が期待されます。
【関連URL】
・【デスクトップ版アプリ 大型アップデート】3つの新機能を追加してより便利に!
http://blog-ja.chatwork.com/2017/01/new-desktop_12.html
ChatWork第二章
自己資本のみで世界展開というストイックな手法から外部資本活用への転換。そのリボーンプロセスの出口。第二章ともいえる活動スタートの日が今日ということだろう。PCアプリにおけるマルチアカウント機能の投入は新鮮な驚きだった。複数のコミュニケーションサービスを併用するのが当たり前の現在に、一定の需要はあるだろう。また、自社ツールを含めダッシュボード的なまとめ機能を持つのは誰でもできるわけではない。ビジネスシーンにおける機能性を重視したチャットワークだからこそ、この位置に立てたのだ。