日本最大級のハンドメイド・ソーシャルマーケットCreema(クリーマ)が解き放つ!新しいマーケットで活躍する日本のクリエイターの可能性【@otozureproject】

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[読了時間: 3分]

 ものづくり業界はIT技術の発達と共に成長が加速しています。特にオンラインのマーケットは新たな可能性に満ち、あらゆる「ものづくり」を行なうクリエイター(創作者)と、他にはない価値を見いだしたいユーザーとの出会いが本格的に熱を帯びています。その中で、場所や世代を超えて繋がることができる日本最大級のハンドメイド・ソーシャルマーケット「Creema(クリーマ)」はソーシャルマーケットとして、積極的にユーザー同士を繋いでいます。そこで、Creemaを運営する赤丸ホールディングス 代表の丸林耕太郎 氏に、これまで語られていなかったサービスの哲学やハンドメイド市場においてスタートアップした背景などを伺いました。(聞き手:藤本彩)

Creemaサイトトップページ。クリエイターの作品が紹介されている。

Creemaはなぜ始まったのか?

★藤本: 初めまして、梅雨が明けてすっかり暑いですね。今日はCreemaについて、何でも語っていただけるとのことで、とても楽しみにしていました。どうぞよろしくお願いします。

Creema 丸林耕太郎 氏  はい、よろしくお願いします。普段はサービスの背景に触れてお話しすることは少なかったりします。サービスの在り方を、そのまま感じ取ってほしいということが理由としてありました。せっかくですので、今日は何でも聞いて下さいね。

★藤本: まず最初にCreemaが誕生した背景について教えて下さい。
なぜサービスを立ち上げられたのでしょうか?

Creema 丸林耕太郎 氏 Creemaは、2010年10月に日本で誕生した日本最大級のハンドメイド・ソーシャルマーケット。全国のクリエイター(創作者)と、つかい手となるユーザーをオンラインで繋げています。3年間で9,200名(2013年7月現在)のクリエイターが出店し、作品流通総額は10倍以上とハンドメイド市場で急成長を続けるサービスです。

「ほんとうにいいもの」が埋もれるのがすごく嫌で、
機会だけは平等であるべきだとずっと思っていました。

 日本のクリエイターは凄いです。ただ、良い文化を広めるためには見えない壁も存在しています。いいものを決めるのは、買い手であり消費者なのに、その前の段階で誰かが決めているという現実です。

 Creema誕生の背景には、私自身の体験も少なからず影響しています。起業する以前は音楽業界を経験。DJ、プロのミュージシャンとして日本全国と海外を回る音楽の仕事です。そこでは、ほんとうに音楽が好きで、自分の良いと思う音楽を伝えていきたい想いで打ち込んでいました。

 音楽業界に限らずクリエイターは、表現の仕方や創るモノも皆違うので、個性に応じて実力と評価とのギャップが生まれることも多い。これは、どの業界でも起こりえることだと言えます。しかし、私は才能のある個人が評価をされずに埋もれて行く土壌が勿体ないと今も本気で思っています。周囲の状況を知る中で「このままだと、ほんとうに良いものが出てこないんじゃないか」という危機感がありました。実際に身の回りに起きていたことですので、課題として強く感じるシーンも多く経験していると思います。

★藤本: どうしたら、個人の才能や個性は埋もれなくなりますか?
サービス立ち上げ当初の様子と現在までについても教えていただきたいです。

人と人を繋ぐ「機会」をつくることができれば、
経済が回って行くようなアウトプットになると思います。

Creema 丸林耕太郎 氏  個人の才能や個性が埋もれない仕組みをつくることができれば、極論ですが「偉いおじさん」に頭を下げなくても自分の力で立つことができる。音楽も大好きでしたが、まずは自分自身が実力をつけること、経営者になり問題解決能力を持つことを優先すべきだと考えました。誰も埋もれないような世界を創りたかったのです。

 その機会を、ものづくりや音楽の世界に持ち込みたいと思いました。アイデアをたくさん出した中で、Creemaの原型が見えてきたとき、これしかない。とサービスを立ち上げるきっかけは直感でした。市場へのR&Dなどは正直問題ではありませんでした。

 才能のある個人が、機会が無くて終わってしまうことを課題解決したい。一番のテーマはそこです。メンバーにも何度もプレゼンして、さあ創ろうと決めて。サービスができたとき、絶対行けると思いました。

スタート後、今までで一番嬉しかったことはなんでしょうか?

 これまで一番嬉しかったのはユーザさんの反応です。悔しい時期が1年くらいありましたが、ユーザさんからの「ありがとう」の声に日々励まされてきました。買い手のひとの反応も良かったですね。オンラインのやり取りがリアルになりました。

 1年くらい経って、サービス当初のようなベースが無い時期には出来なかったことができるようになってきました。ある程度のコミュニティができあがってリアルイベントも継続的に行なえるようになりましたが、僕らは、サービスを創るという意味では、まだまだこれからだと思っています。

Creemaでは定期的にイベントを開催しユーザー同士のリアルな出会いを提供している

「HandMade In Japan Fes’ 2013」開催へ踏み切った、
イベントに対する胸に秘めた想い

「HandMade In Japan Fes’ 」20132013年7月20日(土)、21日(日)11:00〜19:00の間東京ビッグサイトで開催される

★藤本: リアルイベントも積極的に開催されていますよね。
近々開催される「HandMade In Japan Fes’ 2013」について教えてください。

Creema 丸林耕太郎 氏 この夏、「HandMade In Japan Fes’ 2013(ハンドメイドインジャパンフェス2013)」という新しい「クリエイターの祭典」を開催します。作家さんの経済合理性でいうと、サイトで真剣に売った方がいいとは思います。通常のCreemaの使い方を行なっていただくという方法も、もちろん選択肢のひとつです。しかしイベントは、それとは違う観点で爆発力があります。僕らも全力でサポートしますので、ぜひ体感していただきたいですね。

image2

「HandMade In Japan」と名づけたのには理由があります。

Creema 丸林耕太郎 氏 Creemaでは、ドイツ2カ所(ベルリン、デュッセルドルフ)でリアルイベントを開催したことがあります。そのときに、「日本は技術の国と捉えていたが、技術の背景に、こんなクリエイティブがあったとは」と日本のものづくりの凄さを感じてもらえて、日本の多様性溢れるクリエイティブシーンは世界に誇れる文化になりえると感じました。だからこそ、Creemaの名前ではなく「HandMade In Japan」にしたいと思いました。

ドイツで開催された「HANDMADE in JAPAN AWARD」で日本人クリエイターの作品を手に取るドイツの女性

★藤本: 日本のクリエイターの可能性について、どうお考えでしょうか

Creema 丸林耕太郎 氏 日本にいる作家さんのものづくりや感性が、求めている方へしっかりと届くことが重要です。日本ならではの感性。文化的にもかなり面白いですよね。「HandMade In Japan Fes’ 2013」は国内だけでなく海外を含めて、クリエイターを解き放つための第一弾であり、挑戦だと捉えています。僕らもこの取り組みを実際に体感してほしいですし、新しいマーケットの可能性をひとりでも多くの人に伝えていきたいです。

本日は、インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。

Creema 丸林耕太郎 氏 とても楽しい時間でした。こちらこそ、ありがとうございます。今後は「HandMade In Japan」をキーメッセージに日本のクリエイターの活躍の場を更に広げて行きます。今
後も気合いを入れて挑戦し続けますのでよろしくお願いします!

インタビューまとめ

 日本には、クリエイティブな可能性を世界に広げていけるコンテンツが豊富に存在しています(ものづくり/音楽/ファッション/食など)。日本のクリエイターの素晴らしさを取り上げて行く仕組みを、クリエイター自身が積極的にどんどん活用することでアウトプットも変化しています。個人の才能や個性を埋もれさせたくないという想いから、サービスを自分で立ち上げることを決意した丸林氏の話は課題解決に向かっているという印象を受けました。今後の挑戦に注目し、その動きをお伝えしたいと思います。

 

【関連URL】
・Creema
http://www.creema.jp

・HandMade In Japan Fes’ 2013
https://hmj-fes.jp

会期:2013年7月20日(土)、21日(日)11:00〜19:00
場所:東京ビッグサイト 西2ホール・アトリウム・屋外展示場
入場料:前売券800円、当日券1000円
主催:Creema(ハンドメイドマーケットプレイス)
後援:JWAVE / リンネル

蛇足:fujimonはこう思います!
ものづくりの分野は今、かなりアツイです。クリエイターの層も厚くなり、作り手も買い手もオリジナルのメッセージを持っているため、マーケットへ大きなうねりを生んでいる。だからこそ熱量(エネルギー)も高まりマーケットが活き活きと機能していっていると感じています。そこには「課題解決」したいと本気で取り組む姿勢も大きく関与し、サービス提供側の想いの強さもダイレクトに作用しています。今回の取材を通してビジネスを超えた「ひたむきな想い」を感じることができました。今後も日本をアツくする取り組みに注目していきます。
著者プロフィール:藤本 彩/fujimon 【otozure project】フリーランスディレクター
広島出身。鎌倉市在住フリーランスディレクター。広告・デザイン業界を経て、クラウドソーシング企業Lancersで新しい働き方を創出するプロジェクトへ夢中でコミット。人や場づくりが好きなコミュニケーター資質であることから「高エネルギー体」と呼称され、社内外のコミュニケーション温度をあげる役割を担い貢献する。2013年6月より、IT・ものづくり企業が多く集う鎌倉にてフリーランスとして独立。NPO企業、職人をエンパワーメントするなど、ものづくりにも深く関わる日々を送っている。関心領域は、ものづくり/働き方/地域コミュニティ/イベント/子育て/グローカル。日本/世界のものづくりと、新しい働き方、フリーランスの今を取材していきたい。現在「時間と場所にとらわれない働き方」を体現中。

メール:aya.fujimoto.8(at)gmail.com
チャットワーク:http://chatwork.com/fujimon (音声・ビデオ)
Twitter:http://twitter.com/otozureproject

fujimon

藤本 彩/fujimon
otozure design フリーランスディレクター
広島出身。鎌倉市在住フリーランスディレクター。広告・デザイン業界を経て、クラウドソーシング企業Lancersで新しい働き方を創出するプロジェクトへ夢中でコミット。人や場づくりが好きなコミュニケーター資質であることから「高エネルギー体」と呼称され、社内外のコミュニケーション温度をあげる役割を担い貢献する。2013年6月より、IT・ものづくり企業が多く集う鎌倉にてフリーランスとして独立。NPO企業、職人をエンパワーメントするなど、ものづくりにも深く関わる日々を送っている。関心領域は、ものづくり/働き方/地域コミュニティ/イベント/子育て/グローカル。「時間と場所にとらわれない働き方」を体現中。

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