ソフトバンク、インド決済最大手Paytmに1550億円出資

FinTech, India

インドの電子決済サービス大手「Paytm」の親会社であるOne97 Communicationsがソフトバンクから1.4億ドル(1ドル=110.7円換算で1550億円)を調達したとインドの大手テックメディア「Ind42」が報じました。中国アリババグループが大株主として参加しているPaytmボードの一員として経営に参画することになる模様です。なお、アリババグループは既存投資家からの株式売却を受け保有比率を約45%にまで上げているとのこと。Paytmの評価額は80億ドルに達しています。

「Paytm」は、公共料金などにも対応したスマホ決済サービスやそれに対応したECを展開しています。2016年11月にインド首相が500ルピー(約800円相当)紙幣と1000ルピー紙幣を突然廃止したことを受け、急速に存在感を高めています。

特にインドは規制緩和などでECが急成長している最中で、そこに来て紙幣の廃止、国による電子決済「BharatQR」が登場するなど、国全体に電子決済が浸透しつつあります。Paytmはまさにその流れに乗る最先端&最大手のモバイル決済事業会社で、QR決済の普及に注力しています。大株主であるアリババグループ・Alipayも同じQRコードでシェアを獲得しており、ECも運営していることから、リアル・ECを包括した連携が深まる可能性があります。

Paytmの親会社One97 Communicationsは2017年5月23日に決済銀行を開設する矢先でした。インドのデジタル決済市場は2020年までに500億ドルに達するとみられています。One97は今後、インドにおけるデジタル経済の確立に向け3年から5年間で約1.6億ドルをPaytmに投資する計画です。

【関連URL】
・Paytm Raises $1.4 Bn From SoftBank
https://inc42.com/buzz/paytm-raises-1-4-bn-softbank/
・Paytm
https://paytm.com/
・One97 Communications
http://www.one97.com

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin-bit-2016 インドのジャーナリスト仲間に昨年のルピー廃止について聞いてみると「当然混乱が生まれている面はあるが、それには(不正防止などの)複雑な理由がある。電子決済の流れは、私たちの生活の至る所で始まっている」とこの激変期を当然のように捉えているように感じた。PaytmのQR決済は露天なども使われるということで、それはまさにAlipayのQR決済と同じ普及度のように感じた。ソフトバンクグループというか孫さんの出資は、アリババとの足並みを揃え世界の一大潮流に乗るストーリーがあると思うのだが、ソフトバンクグループの事業とのシナジーなどはどうなるのだろうか。日本は電子決済において技術&サービス面も普及面もで完全な発展途上国になってしまったように思うのだが、事業連携面での勝算はあるのだろうか。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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