日本最高峰のベンチャープレゼンイベント「Launch Pad」優勝は大阪の「あきっぱ」 、 13社プレゼン[全レビュー]  【@maskin】 #IVS

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[読了時間: 2分]

 「Infinity Ventures Summit 2014 Spring」2日の目玉、スタートアッププレゼンコンテスト「Launch Pad」が開催された。

 このイベントはクラウドワークスを筆頭に多数の急成長企業を排出したプレゼンテーション審査イベントで、投資家による厳しい審査を経たトップ13社が最終プレゼンを行うというもの。TechWaveがプッシュした企業も数社入っている。これら登壇企業13社による6分間のプレゼンテーションを順次レビューしようと思う。

結果発表

5位 落し物ドットコム「MAMORIO」
4位 プレイド「KARTE」
3位 ファームノート「Farmnote」
2位 YOYO Holdings「PopSlide」

優勝 ギャラクシーエージェンシー「あきっぱ」

TechWaveコミュニティからの出場者の優勝でした!
kanaya

・Launch Pad優勝「あきっぱ」 金谷氏はITに疎いアイディアマン、 TechWaveが追い続けた大阪スタートアップ記事まとめ  【@maskin】 #IVS
http://techwave.jp/archives/launch-pad-akippa-techwave.html

13社のレビュー&コメント

  1. 株式会社baton
    勉強を遊ぶ!高校生向け対戦型問題集「マッチ」
    http://baton8.com/

    学習のゲーム化。対戦機能が充実。1万人のテスト運用では、30%が月に150対戦をしているなど中毒性の高さを主張。小中高をカバーすることを目標とする。

    こう思ったっす)過去にもよくあるクイズ型対戦アプリ。差別化要因が薄い印象。

  2. ザワット株式会社
    リアルタイム通信のフラッシュオークション「スマオク」
    https://www.smartauction.jp/
    http://techwave.jp/archives/zawatt_auction.html


    あふれる洋服を、オークションやフリマ以外の方法で処理する。24時間の時短オークションとして運営してきたが、実際は最後の5分でビッドされるため最短5分で決まる形にリニューアルした。落札率は30%。落札されなかったものは、タイムセールとして売り切ることができる機能も投入。ニコニコ動画のように他ユーザーとのリアルタイム入札バトルを可視化しているのが特徴。平均落札額は競合の5倍。低数量は5%。

    こう思ったっす)地道にトライアンドエラーを繰り返してきたザワット渾身のサービス。演出のうまさはピカイチ。あとはスケール施策だけで、一定規模まで成長するように思う。

  3. 株式会社ギャラクシーエージェンシー
    空きスペースと空き時間でパーキングシェア「akippa(あきっぱ)」
    http://www.akippa.com/
    TechWave内の記事


    駐車場の空きスペースを切り売りできるサービス。2014年2月に開催されたTechWaveアプリ博で大きな注目を集め、DeNAからの投資を獲得した大阪スタートアップ。人材事業からの社内ベンチャーであり、効率よく営業ができるのが強み。都心の駐車場で4500円かかるものが、あきっぱなら1800円になる。預ける人は66%の収入を得られる。駐車場の市場規模は3.5兆円。半年で業界3位クラスに成長している。

    こう思ったっす)考え尽くされた事業という印象。今、日本スタートアップのトレンドは既存事業の強みを活用したモデルが拡充傾向にある。その先鋒にいるのがあきっぱといえる。増資もうまくいってるし、これからどうシェア&評価を上げていくかに注目。

  4. 株式会社落し物ドットコム
    なくすを、なくす。みんなで、さがす。世界最小の追跡タグ「MAMORIO」
    http://mamorio.jp/


    日本で警察に届けられている遺失物は年間2242万件。モノの追跡タグ。BLEとスマートフォンの組み合わせデバイス。30メートル程度を認識。モノから離れればアラームがなる。これだけではなく、ほかのユーザーがタグを認識してくれる。ユーザーが増えるほどみつかりやすくなる仕組みが売り。サポート込みで年間3500円。

    こう思ったっす)1990年代から何度も同種のサービスが登場してはすぐ消えていった。それに加えP2Pの要素もある。過去の失敗の経験はうまくいかされているだろうか。ニーズがあるのは確かだが、と0タル

  5. 株式会社ビズグラウンド
    クラウド型バックオフィス「Bizer(バイザー)」
    https://bg-bizer.jp/


    バックオフィス支援。士業に何度でも相談できるサービス。24時間以内に回答を得られる。会社設立に必要な文書を自動生成。月額2980円。12月8日から会社で発生する出来事に対し、あらゆるタスクを提示するサービスを追加。関連する文書テンプレートも提供。ターゲットはスモールビジネス300万法人。

    こう思ったっす)組織を運営しようと思った時に便利に使えそう。LLCやフリーランスなど多様なモデルに対応してもらえると個人的に嬉しい。

  6. 株式会社Socket
    WEB接客でお買い物に革命を!「flipdesk」
    https://flipdesk.jp/

    ウェブサービスの接客を向上する。リアル店舗のような決めこまやかな対応を実現。スマートフォンを中心に迅速にマーケティングキャンペーンを展開できるサービス。クーポンやキャンペーン、チャットといった即時性を重視。販売三ヶ月で100社に導入済み。CVRが5.6倍。10万PVのサイトは月額5000円から。ターゲットは国内EC30万店舗。全てに導入できればおよそ1.6兆円の売り上げ増効果があると予想。

    こう思ったっす)CMSやソーシャルメディアがここまで浸透している中で、キャンペーン特化のCMSでどこまで影響力を持てるかがポイントか。大手や著名企業に導入されただけでは評価できない状況。今後が継続的に効果を発揮し、ECを次のフェーズに底上げできるかに注目。

  7. 株式会社プレイド
    リアルタイム解析でウェブ接客を実現する「KARTE」
    http://plaid.co.jp/


    同じくウェブ接客をリアルタイム解析で最適化するというもの。前出の「flipdesk」と違いカードや通知、メール、チャットといったキャンペーンが展開可能。場所のみならず、人とタイミングを最適化できる。導入事例では最大208%の成功事例がある。

    こう思ったっす)あらゆる分野において日本ではPDCAサイクルが浸透していない状況。最大のポイントはデータ分析解析から課題を設定できるかという点。

  8. 株式会社オープンロジ
    2分で利用できる物流アウトソーシングサービス「オープンロジ」
    https://openlogi.com/

    成長拡大するEC事業の90%をしめる小規模ECの物流をサポートする事業。1個0.2円から倉庫保管。入庫保管出庫ごとに課金。多様なECプラットフォームおよび配送業者にに対応。物流企業とのレベニューシェア。全国一律486円で発想。梱包から資材も込みという強みがある。

    こう思ったっす)モノ事業の経験がある筆者としては驚愕のサービス。モノ事業の受注と在庫、発想の管理はとても大変で売り上げ直結のクリティカルなもの。それを簡便化するというのは大きなニーズがあると感じる。

  9. 株式会社フクロウラボ
    ウェブとアプリの境目をなくすグロースツール「Circuit(サーキット)」
    http://www.cir.io/

    アプリ回遊の導線としてディープリンクが有効手段になりつつあるが、開発やメンテナンスの手間が増大している。このサービスは手軽にディープリンクを開発できるようになる。ウェブからのリンクで、Facebookなどソーシャルメディアからのリンクで、アプリが事前にインストールされていなくても、直接アプリ内の特定のページにダイレクトに飛ぶことができる。アプリの回遊はパンくずリストで戻ることが可能。

    こう思ったっす)技術トレンドを踏まえた先進的なプロダクト。アプリ連合型マーケッティングの敷居を下げる、世界規模でスケールしそう。

  10. 株式会社ミニマル・テクノロジーズ
    たった1行のスクリプトで、WEBサイトを多言語化する「WOVN.io(ウォーブン・ドット・アイオー)
    https://wovn.io/

    コードを埋め込むことで多言語化をすることができる。自動翻訳をした上で、自分で修正をすることも、プロに依頼することも可能。リリース4ヶ月、70%が海外ユーザーで、翻訳されているのは6万ページ。世界10億ドメインへの対応を狙う。

    こう思ったっす)小さなアイディアだけど、プロダクトがシンプルで完成度が高いためどんどんスケールしていきそうな様相。最終的な焦点はサービス精度になってきそう。

  11. セカイラボ・ピーティイー・リミテッド
    世界中のエンジニアチームとアプリ開発ができる「セカイラボ」
    http://www.sekai-lab.com/
    http://techwave.jp/archives/apphack14_exhivitors.html

    TechWaveアプリ博出展企業。世界の開発者をつなぎ仕事を依頼できるクラウドサービス。各国のディレクターを中心にチームマネージメントも支援。中国、タイに開発拠点も用意。収益は成果報酬12%。一時請けとして粗利益30%で運営。

    こう思ったっす)ITプロダクト展開には開発者が必須。業界が拡大するほど、幅広い開発者を得る必要があるが、日本は受託系の方が多くフィットしにくい状況。世界展開を狙う事業では死活問題となってしまうが、これなら世界に多様な開発部隊を編成できるのが強い。

  12. YOYO Holdings Pte. Ltd.
    新興国向けモバイルインターネット無料化サービス「PopSlide」
    https://play.google.com/store/apps/details?id=ph.yoyo.popslide.app&hl=ja

    フィリピンからの参加。SEAのスマホユーザーの90%がプリペイド。ロックスクリーンの広告を見たりするとプリペイドのポイントがもらえるというサービス。すでに20万DLを達成し。今後は18億人の新興国に展開。今後浸透する新興国向け低価格アンドロイドで通話できるように促進する事業。

    こう思ったっす)プレゼンテーションの熱意。そして新興国のポテンシャルを肌で感じる内容。日本のインターネット黎明期のモデルのタイムマシン適応。

  13. 株式会社ファームノート
    牧場を、手のひらに。酪農・肉牛向けスマートフォンアプリ「Farmnote(ファームノート)」
    http://farmnote.jp/

    北海道帯広市十勝の酪農家から、衰退する農家を支援するサービス。酪農のアナログな記録プロセスを改善する。個体を管理してゆく。牛100当以下の小規模農家に無償提供。世界の小規模農家950億円を獲得。

    こう思ったっす)リアルの事業をITで支援するわかりやすいモデル。こういったイノベーションは今後も加速しそう。真田さん「人間の作って欲しい」。

    スポンサーさんからの賞品

    全日空は日本からサンノゼへの航空券。IBMは東京に設立されるソフトレイヤーのデータセンター月間1万ドル分を12ヶ月分。Amazon Web Serviceからは利用料に加え「本当に叶うウィッシュリスト」。日本マイクロソフトは600万円分のクラウドホスティングを登壇企業全社に提供。1位のチームにはサーフェスPro3を提供。海外アクセラレーターへの推薦枠なども提供。IVS LaunchPad卒業生のフリーは会計ソフト50万円分を提供。25年分とのこと。

    ブライトリングは130周年ということで、85万円のクロノマットを提供。

    優勝者に贈呈されるブライトリング(接写)

    ivs

    スタート前の審査員のみなさんのコメント(リストは末尾)

     審査直前の審査員のみなさん5-6名に話を伺ったところ「なるべく事前に資料などを見ないで、本番に集中する」という超えが半数。事前に調査し、具体的に1社に絞っている方もいた。「投資先が参加してる」とやりづらさを語る方もいた。

     Yahoo!小沢さん「200億のファンドを準備中」とのこと。

    ■ IVS Launch Pad 審査委員 16名

    株式会社WiL  Co-Founder and General Partner 松本 真尚 氏
    勝屋久事務所  プロフェッショナル・コネクター/ペインティング・アーティスト 勝屋 久 氏
    KLab株式会社 代表取締役社長 CEO 真田 哲弥 氏
    グリー株式会 取締役 副会長 山岸 広太郎 氏
    株式会社コロプラ  取締役副社長 次世代部長 千葉 功太郎 氏
    株式会社ジョッキンゼー 代表取締役 朝倉 祐介 氏
    株式会社セガネットワークス・株式会社サミーネットワークス 代表取締役社長CEO  里見 治紀 氏
    株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役社長 佐藤 光紀 氏
    takram design engineering 代表 田川欣哉 氏
    株式会社ディー・エヌ・エー 取締役 マルチリージョンゲーム事業本部長 兼 事業戦略室長 小林 賢治 氏
    投資家 / 株式会社ディー・エヌ・エー 顧問  川田 尚吾 氏
    株式会社フリークアウト 代表取締役CEO  本田 謙 氏
    ジャーナリスト/コンサルタント 林 信行 氏
    ヤフー株式会社 執行役員 ショッピングカンパニー長 小澤 隆生 氏
    ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長兼COO 岩瀬 大輔 氏
    LINE株式会社  代表取締役社長 森川 亮 氏



    【関連URL】
    ・Launch Pad
    http://www.infinityventures.com/ivs/launch/

    蛇足:僕はこう思ったッス
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    Editor In Chief at TechWave.jp
    1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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