Plastc,Inc.が破産申請、スマートクレジットカードの予約注文分は出荷せず

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財布の中に溢れるクレジットカードを筆頭とするカード類。それを一枚のカード型デバイスに集約しようとするスタートアップがまた一つ姿を消すことになりました。

Plastc,Inc.は2017年4月20日、サイト上に破産申請および業務終了のメッセージを公開しました。900万ドル分といわれている予約注文は出荷されないとのことです。

これらは「スマートクレジットカード」と呼ばれ2012年頃からたくさんのスタートアップが存在していました。すでに破綻した「COIN」(全てのカード類を一枚に集約する衝撃の「COIN」、2014年夏出荷に向け予約開始 【@maskin】)を筆頭に、「STRAROS」「SWYP」といったものが注目され「PLASTC」もその一つでした。

Plastc,Inc.は声明で、すべての従業員を解雇したことを発表しています。カスタマーケアやソーシャルメディアのチャネルは閉鎖されるか無人の状態だといいます。

破綻の理由として「2017年2月28日に350万ドルのシリーズAの資金調達ラウンドを終了する予定だったが延期。別の投資家との資金調達交渉をするもそれも取り消され、予約注文分の生産に入ることができなかった」と説明しています。

【関連URL】
・Plastc,Inc.(アクセスしづらい状態が続いています)
http://www.plastc.com

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin-bit-2016 北米を中心としたハードウェアスタートアップの資金ショートが相次いでいる。クラウドファンディングなどで指示を受け予約注文を取り付けるが資金ショートで頓挫するケース。COINやPebbleのように製品を出荷しているにも関わらずに事業が立ちゆかなくなるケースが相次ぐのをみると、多くの資金が必要なハードウェア事業の運営がいかに難しいか感じさせられる。Plastcは出荷延期などの通知が正常に行われていないことから破綻の噂が絶えなかった。最終的には最悪の形になってしまった。他の破綻ケースをみると、返金すら期待できない可能性もある。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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