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アメリカ・シリコンバレー(含サンフランシスコ)と日本の最大の違いは「創造することへの意欲」にあります。技術力やスキルの差は地域差はそれほどあるとは思えませんが、何をどうやって生み出すかへの関心の高さはこのゴールドラッシュを経て成長したこの地ならではの熱量があるといっても過言ではありません。
そんなシリコンバレーで関心を集めているのが「コーディングスクール」です。3か月間で数百万円かかるプログラムに、仕事を辞めて入学する人が増えているのです。その最先端プログラム「CHRYSALIS(コードクリサリス)」が2017年7月3日、日本で初めて開校します。
CHRYSALIS(コードクリサリス)社を日本で設立したCo-Founder & CEO Kani Munidasa氏は1996年に東京農工大学を卒業後、米Dell EMCのエグゼクティブ職などを経て2016年にサンフランシスコで最も入るのが難しいといわれるコーディングスクール「HackReactor」に入学・卒業しています。そこでの経験がこのプログラム設立のきっかけとなりました。
「サンフランシスコのコーディングスクールHackReactorで、私は本当に人生が変わりました。当初、入学できたのはよかったものの、プログラミングの技術しか学べないと思っていました。ところが、ここで過ごした900時間は、色々な意味で刺激を受け、やりがいを感じることとなったんです。
卒業後、HackReactorのファウンダーともともと知り合いだったということもあり、運営側入り学生に対するさまざまな仕事をやることになりました。私の人生を変えたプログラムを運営側から体験したわけですが、生徒たちが卒業するとき私もスピーチをすることになったのですが、感情的になり過ぎて一言も言葉を発することができませなんでした。
このプログラムは単にコードを書くだけのプログラムじゃないんです。チームとして会社として成長力を作る人になるためにコミュニケーションなどを含めたさまざまなメンタリングを行います。HackReactorは1シーズン200万円ほどのプログラムですが借金をして入学する人もいました。僕のクラスには消防士もいたし、学校の先生とか、ファイナンスの仕事をやってきた人、ミュージシャンなどが、ここで学ぼうを入学してくるんです。
もちろんより多くの給与を得るべく学びを得ようとするケースが多いのですが、最終的にはお金には代えられないリターンを得られるというのがこのスクールの魅力だと思うんですね。ですから私は、学生時代にお世話になった日本で、シリコンバレーで活躍するエンジニアから直接コーディングやコンピューターサイエンスの基礎などは通じ、こういったシリコンバレー精神を学べる短期集中プログラムを展開しようと思ったのです」(Kani Munidasa氏)
CODE CHRYSALIS(コードクリサリス)の概要
中〜上級エンジニア向け教育プログラム「CODE CHRYSALIS(コードクリサリス)」の概要を簡単にまとめてみました。
詳細はこちら
https://www.codechrysalis.io/jp/home/
対象:
以下のようなゴールを持っている中・上級エンジニア。
1. Immerse self in international and diverse environment to develop a thinking that is more global.
2. Practice English. Speaking, hearing, reading and thinking in English.
3. Learn how to build software using modern methods and tools.
4. Develop a シリコンバレー精神 and nurture your growth mindset.
第一期:
開校:2017年7月3日
概要:月曜日から土曜日までの午前9:00〜午後8:30を13週間(1週間のブレイクタイムを含む)。
授業料:103万円(税抜き)ローンオプションあり
定員:8名
内容:シリコンバレーで最もホットな言語「JavaScript」をテーマとした英語のプログラム。ただし言語非依存型の柔軟なエンジニアになるためのカリキュラム構成になっています
なお、創業者の二人に直接質問が出来る説明会が明日2017年6月13日に六本木で開催されます。関心のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
https://www.facebook.com/events/343175609433643/
【関連URL】
・Code Chrysalis
https://www.codechrysalis.io/jp/home/
僕がシリコンバレーを行き来したのは1990年代から2001年頃。いわゆるダウンタウンでコーヒーを飲んでいるだけで、新しいガジェットやチップの話題で盛り上がっていたのを覚えています。もちろんどの会社がM&Aとかそういう話題もありましたが、どちらかというとそれは二の次でまずは「どんなおもしろいことをやっているか」「何を生み出しているか」ということを持っているかどうかが現地コミュニティと密になるもう一つのパスポートだったように思います。コードクリサリスは、コーディングスクールの体を成していますが、シリコンバレー現地の価値観を習得するためのプログラムだと思います。日本人としてここに参加すれば、世界のソフトウェアエンジニアという土俵に上がるための切符を得られる可能性がグンと高まると思います。