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本日2017年11月14日、米Q&AサイトQuora初となる欧米言語以外のサービス展開として日本語版が正式にスタートしました。同日、来日中のQuora社共同創業者兼 CEOであるアダム・ディアンジェロ氏が日本における戦略について話を聞きました。
アダム・ディアンジェロ氏は元Facebook社員
「Quora(クォーラ)」を創業したアダム・ディアンジェロ氏はニューヨーク郊外生まれ。コンピュータサイエンスを学び、Facebookで数年勤務した後の2009年、初めのバージョンの開発に成功しました。
アダム氏は、Q&Aサイトの事業を始めた理由として「人間が求めている知識のほとんどは公開されていない
まだ頭の中に残っている」といいます。そのために、他の人の役に立つ質の高い知識を投稿してもらう工夫を重ねQuoraを成長させ続けているのが現状です。
なぜQuoraは他のQ&Aサイトと違うのか?
Quoraは、人々がお互いの知識を共有しあうサービスです。これまでもそういったシステムはあったじゃないか?といわれますが、Quoraは以下のようなポイントにフォーカスすることで差別化を図っています。
・信頼性
どの会社に勤めているのか、どんな経験があるかなどの情報を活用。特定の分野で質問や回答が評価されているかどうか?または、その分野で信頼できる人から評価されているかどうかなどを重視しています。投稿内容もAIの機械学習により「どんな内容か」が評価され、スパムや品質の低い投稿は表示されにくくなる仕組みも用意されています。
・高品質なコンテンツ
信頼性と通ずる部分がありますが、回答に対してどんな人、どんな専門的な知識を持つ人が評価しているのかを評価して品質の善し悪しを判定します。また、マナーなども重視されており、さまざまな機能やUIデザインのほか、社内のモデレーターチームよる総合的なアクションにより、いつまでも役に立つ知識コンテンツが残るような仕組み作りに励んでいます。
・パーソナライズされたコンテンツ
特定の質問への回答に適した人物を選び出したり、回答に興味がありそうな人に オススメするような仕組みを用意しています。個々のユーザーがもっとも興味を持ちそうな回答を選出したりおすすめトピックを用意することで、質の高いQ&Aコンテンツの利用を促進しています。
シリコンバレーで改善を続ける
Quoraの強みは、総合的なサービスデザインやモデレーターチームの存在もありますが、最も多額の投資を時間をかけているのが機械学習です。
「優れた機械学習チームを結成し、自然言語解析によりそれがどのようなジャンルのどんな情報化を適切に判断できるようにしています。ユーザーには所属や得意分野の情報が付与されていますが、それらの情報のほか、他のユーザーからの評価情報などを含め、総合的な判断により大量のデータでもコンテンツとユーザーの高品質なマッチができるようにしています」(アダム氏)
それでもなぜQuoraが質が高いのか、まだわからないかもしれません。日本のコミュニティによくある「有名人をとにかく引っ張ってくる」モデルではないQuoraのコミュニティ。なぜ、良質の質問や、著名人が集まってくるのか?
この度日本コミュニティ責任者に就任したフリーデンバーグ桃紅 氏は「まずは、何らかの分野で専門知識を持っている人たちにユーザーになってもらうことが重要だと考えています」と話します。
「Quoraには、より高い品質の投稿内容へと改善することを促す機能などが用意されています。もちろん有名な人に使ってもらいたいという気持ちはありますが、それよりは質の高い深い知識を広め深めるようにすることが大切です。
私たちのマウンテンビューのオフィスには200人のスタッフがいますが、アダムは社員一人一人に対してとても丁寧にコミュニケーションを取るんです。私たちが掲げるQuoraに対する一体感はとても高いんです」(フリーデンバーグ桃紅 氏)。
アダム氏は「Quoraは、高品質を愛する日本的文化と相性がいい」と話します。
「日本語で公開されていない知識は膨大にあります。時間はかかるかもしれないけれど、それを誰もがアクセスできるようにしていきたい」(アダム氏)
Quora全体の現在のユニークビジターは2億人を突破。2017年4月にはシリーズD 8500万ドルの資金調達で評価額が18億ドルを突破しています。Quora日本版の利用は無料。広告も当面出さない予定とのことです。
【関連URL】
・Quora 日本語版
https://jp.quora.com/;
Quora(クォーラ) 日本上陸、欧米以外で初