報道スタートアップSpectee、米報道大手 AP通信とグローバル展開 日系企業として初

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テレビや新聞・雑誌・ウェブといったあらゆる報道機関でソーシャルメディアからの情報、つまり視聴者が投稿する写真や動画などを紹介する頻度が増えてきました。日本の報道スタートアップ「Spectee」はまさにそういった消費者が撮影するコンテンツをいち早く察知して許諾を得て報道機関に提供するビジネスを展開しています。

そんなSpecteeは本日2017年6月8日、アメリカの大手通信社「AP通信」と提携し、世界展開に乗り出すと発表しました。AP通信は日本を含め世界に通信網を持っており、Specteeが配信する映像が世界で販売されることになります。

米APの発表によれば、APが展開するニュースビデオサイト「AP Video Hub」にSpecteeが世界から集めたリアルタイムニュースを配信するとのことです。このサイトで紹介される動画はビデオニュースサイト等で提供されます。

Specteeは、ソーシャルメディアの情報を収集し、独自のデータベースや人工知能技術などを活用することでニュース性があるトピックを自動でリアルタイム更新・整理する仕組みです。かつ、事実確認や報道機関での使用許諾などをグローバルに展開するチームで行っており、Video Hubでの配信についてもすべて独自にライセンスされた形で展開します。なお、映像の提供価格はおよそ3万から4万円程度とみられています。

Spectee 代表取締役社長 村上建治郎 氏

現在、Specteeは国内80のテレビ局、大手新聞、Yahoo!やSmartNews、LINE Newsなどのオンラインニュースに利用されています。各社との綿密な連携により報道機関に最適なリアルタイムニュース配信ダッシュボードを開発しています。NHKや共同通信といった報道機関のジャーナリストなどがSpecteeに参加する流れが生まれており、ソーシャルメディアのコンテンツの再配信のみならず、独自コンテンツの開発などにも乗り出しています。

【関連URL】
・AP expands UGC on Video Hub with Spectee collaboration
https://www.ap.org/press-releases/2017/ap-expands-ugc-on-video-hub-with-spectee-collaboration
・Specteeが資金調達、一次情報配信サービスの国内外展開を本格化 【@maskin】
http://techwave.jp/archives/spectee-fund-raising-series-a-22541.html

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin-bit-2016 ツイッターなどで報道機関が使用許諾を求める投稿をするのを見たことがあるのではないでしょうか。Specteeはそういったニーズに向け2014年2月に創業。冒頭の画面にあるように、単にソーシャルメディアをクロールするだけでなく、報道機関が再利用できるよう使用許諾を得た上で提供していいる。こういった仕組みは報道機関にとって大幅な時間短縮になり、AP通信についてもそういった文脈で提携が決まったようです。村上氏は海外展示会などへも積極的に単独出展するなど地道にネットワークを拡大していました。
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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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