Talknote(トークノート)急成長の秘密、1万社突破 10万社に向け資金調達 【@maskin】

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[読了時間: 2分]

 “クローズドなタイムラインを共有” するというコンセプトで企業向けSNSを展開する「Talknote (トークノート)」は2013年10月21日、導入企業が1万社を突破したと発表した。

 それにあわせ、リード・キャピタル・マネージメントを引き受け先とする総額約2億円の第三者割当増資の決定を発表。

 これまでCEOである小池温男 氏が担当していたマーケティング専門担当を雇用するほか、プロダクト開発体制を拡充する考えだ。

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  同社のサービスインは2010年3月。当初は無料で非公開ソーシャルネットワークを構築できるサービスだったが、2011年6月16日に企業向けSNSとしてサービスを再リリースしている。

 CEO 小池温男 氏は当時、グループメッセージングサービスとして提供していたTalknoteを「ヘビーユースしているユーザーは企業内コミュニケーションをメインとして使っている、ならば企業に特化した社内ソーシャルのサービスとして切り替えよう」と、大胆なサービスのピボット(軸足をおいた方針転換)を実施し、飛躍的成長につなげることに成功している。

 Talknoteの勢いは、このグラフを見れば一目瞭然。まさに急成長という表現が適切だろう。

 しかも、KDDIやエー・ピーカンパニー、ネクシーズといった大手企業への実績があるだけでなく、導入企業から高く評価する声も聞かれる。

 注目すべきはこのグラフの2012年末からの傾斜だ。それまでの成長率はと全くことなる伸び率を示すようになっている。


急成長の秘密

 「社内SNSは導入後の運用が肝なんです。

 個人向けのサービスと違って、社内SNSのような法人向けのサービスはマネジメント層が「よし!やるぞ!」と意思決定しないと浸透しないんです。だら、運用がうまくいかないと、だいたいそこで終わってしまうことが多いんです。

 なので無料でなんとなく使ってもらうのではなく、早い段階で「よし!やるぞ!」と思ってもらう方法を取り入れたんです」(小池 氏)

 Talknoteが取り入れたのは、なんと、無料使用できる範囲の縮小。

 これまでは登録も利用も無料で、企業内での管理機能を使う場合にのみプレミアム版(500円/ユーザー)へのアップグレードが必要だったが「Talknote登録企業の導入を成功に導くためにはきちんとお金をいただくことが大事だと気づいた」(小池 氏)という。

 「無料で使える範囲を狭め、早期に課金していただき、その変わりきっちりサポートして導入を成功させる。

 このサイクルを今年1月から回し始めました。この戦略がうまくいき、月100数十社程度だった月間の登録企業数が5月には1,000社を超え、成長の角度が変わっていきました」(小池 氏)。

 本日発表された目標値は今後3年で10万社導入。現在の月間登録を2500社までもっていけば達成できる見込みが立つ。自然培養を中心でここまで成長してきたサービスだけに、マーケティング(プロモーションや対市場施策、営業)をテコ入れすればさらに拡大できるように見える面もあるが、小池氏はこう言う。


大切なのは「良いモノを提供できるているか?」

 「圧倒的に重要なのはプロダクトなんですよね

 モノが良ければ口コミでいくらでも広がりますし、モノが良くなければいくら広告費を投入してもお金が解けて終わってしまいます」(小池 氏)。

 現在、小池氏が考えているのは、Talknoteが作り上げた社内コミュニケーション基盤の上に「仕事に関するあらゆる情報が流れてくる仕組みをつくる」という点。

 そのため、小池氏が一人でやっていたマーケティングに専任を置き、ウェブサービスの拡充およびスマートデバイスのアプリ開発に注力するための5~10名の開発者を雇用する。そのための資金調達となる。

 小池 氏が創業時から掲げているのが企業における「共通の価値観浸透」。その実現のためにTalknoteを開発している。

 大切なのは、導入後、きちんと運用してもらった上での「気持ちよく使えている」感。

 洗練されたUXを提供するサービスとして進化させ、最終的には「顧客の声がTalknoteに入ってくる、KPIがTalknoteに流れてくる、そんなサービスに進化させていきたい」と小池氏は考えている。




【関連URL】
・無料で使える社内ソーシャルネットワーク:Talknote
http://talknote.com/
・たった2日間で数千人の有料会員を獲得した企業向けSNSの「Talknote」、登録企業数2000社突破の軌跡【増田 @maskin】
http://techwave.jp/archives/51746387.html

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin2011009rev.fw小池氏の美しいピボットが素敵。彼は「僕は社内のコミュニケーション環境も個人向けのそれと同様に進化していくと思っています」という。日本国内だけのサービスだから、爆発的な成長曲線が得られるわけではないが、世界を対象にした暁にはその手腕が発揮されるように思う。彼は「長期的には世界100万社規模で利用されるサービスにしたい」というが、ゴールはそれほど遠くないように思う。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング → 海外技術&製品の発掘 & ローカライズ → 週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSのサービス立ち上げに関与。坂本龍一氏などが参加するグループブログ立ち上げなどを主導した。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。生んでは伝えるというスタイルで、イノベーターを現場目線で支援するコンセプトでTechWaveをリボーン中 (詳しいプロフィールはこちら)

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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