あの人の香りがする…ZaaZ VRはVRヘッドセット装着型の匂いデバイス 【@maskin】

VR/ARZaaZ, ZaaZ VR, 川口健太郎

現在のVRは「視覚」「聴覚」の革命だと言えるだろう。その後に続くものとして注目されているのが「触覚」を司るハプティックデバイス(Haptic Device)。ではその次は? 人間の五感がVRの領分なのだとしたら、「視覚」「聴覚」「触覚」ときて、残りは「嗅覚」と「味覚」となる。

その「嗅覚」つまり、匂いをコントロールするデバイス「ZaaZ VR」が発表された。2017年春に開発者向けハードウェアとユニティ向けプラグインソフトの提供開始を目指す。

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「ZaaZ VR」はVRヘッドセットの前面に装着するもので、あらゆるタイプのヘッドセットに適応できる。香りはカートリッジ式で3つの噴霧口から、ちょうと鼻の下に向けて微量の香りが噴出される仕組みで、周囲に匂いをばらまくことなくVRコンテンツの被験者のみが体験できるような工夫がなされている。

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活用方法は広告やゲームなど多様だ。ピザの広告で本当にピザの匂いがしたら? デートゲームで目の前にいる人の香りがしたら?

「ZaaZ VR」を開発したのは匂いのマーケティング事業を展開するZaaZ(ザーズ)社。長年、店舗などの施設で食品や飲料、環境香などを調香して効果的に噴出させる匂いの魔術師として業績を伸ばしてきた。

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今回、発表した「ZaaZ VR」は、VR業界の成長にあわせ、五感を司る一つの要素「嗅覚」を事業に参入することに決めた。すでに北米では「FeelReal」や「no sulus rift」といった「嗅覚」事業が展開されているが、いずれも巨大で実証実験的な要素を抜け出ていない。

「その点、ZaaZ VRはどんなVRヘッドセットにも装着可能です。VRコンテンツデベロッパーはコンテンツの魅力を拡張するような付加価値づくりに乗り出すことが可能」とザーズ代表取締役社長の川口健太郎氏はその優位性をアピールする。

同社は過去、多様なデバイスを店舗マーケティング市場に展開しており、安全性を確立した上で、香りマーケティングの効果的活用方を開拓してきた。今回発表した「ZaaZ VR」はその集大成とも言える試みと言える。ただ初のBtoCプロダクトだけに、VRの世界でどう展開するかその手腕が注目される。

【関連URL】
・飲食店の集客ならザーズの【匂い販促】 | 匂い売ってます
http://zaaz.jp

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin-bit-2016 よくよく考えれば意外と古くから映画館やテーマパークなどで匂いを活用した演出が行われてきた。バナナが山積みにされたエリアに入ればその甘い香りが充満したまらず食べたくなる。戦闘ゲームで目の前で爆弾が炸裂すると、その粉塵を彷彿とさせる匂いがする。臨場感を高める手法としては十分に効果があると考えられる。問題は売り方だ。他社が展開する「どんな匂いも再現」するタイプのデバイスは、どうしても性能過多になりがちだ。その点、「ZaaZ VR」はカートリッジ式で、最低でも1本あたり数百円以上かかり、デバイス本体は1万円前後を想定している。デートゲームなど相性が良いものは色々ありそうだが、何をどう組み合わせればマスの需要として拡大するのか。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。
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