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Yahoo!が、いま最も熱い位置情報サービス”Foursquare“の買収を検討しているそう。Silicon Alley Insiderが、Foursquareの資金調達に関わる銀行員から得た情報で、その買収額は1億ドルと噂されています。実際、 FoursquareのCEOであるDennis Crowley氏は、資金調達のためアップルやフェイスブック、ツイッターといった大物に会ってきたんだとか。Foursquareの総ユーザ数は 72.5万人、これまでの総チェックイン数は、3月末時点で2200万件。スターバックスやニューヨークタイムズ、ケーブルテレビのBravo.tv、さらには超有名アパレルブランドのマーク・ジェイコブスといった企業と提携したキャンペーンを次々と打ち出しています。まだ設立から1年足らずなんだからビックリ。
Yahoo!が積極的に買収をしていたのは2005-2006年で、Flickrやdeliciousといったソーシャル系のサイトを次々に買収しました。ここ最近おとなしくしていたようですが、久々の大きな買い物といったところでしょうか。ウェブページを中心としたインターネットではなく、モバイルデバイスやそのアプリによって生み出される新しいパラダイムを将来像として掲げるYahoo!。そんな彼らがFoursquareを欲しがるのは自然なこと。Yahoo!のCEOであるCarol Bartz氏にとっても、イノベーションへの積極的な取り組みを世界にアピールする良い機会になるのでは?、といった見方もあるようです。
Foursquareの前にも、”Dodgeball”という位置情報サービスを展開していたCEOのCrowley氏。”Dodgeball”は2005年、資金調達の困難を理由にグーグルに買収され、既にサービスは打ち切られています。でも、”Foursquare”はいま絶好調。KhoslaやAccelといったベンチャーキャピタルから複数のオファーがきているそう。現時点でFoursquareにつけられている価値は8,000万ドルだとか。
2005年時点のGoogleの”Dodgeball”は失敗に終わっていますが、ツイッターの次にくるとも言われる位置情報サービス。いまのタイミングであれば、Yahoo!の資金力を得て、”Foursquare”がさらに大きく成長する可能性もあると思います。果たして今回の買収は成立するのでしょうか。正式なコメントなどはまだないようですが、どう動くか注目が集まります。
肩書きウェブディレクター。ディレクションの他、翻訳やライティングなど、フリーでお仕事してます。ツイッターIDは”yukari77“。
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これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。
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