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世界55の国と地域で2400万人超(うち有料会員は600万人超)のアクティブユーザーを抱えている次世代音楽サービス「Spotify」。
日本法人のスポティファイジャパン株式会社 取締役のHannes Graah氏 は2014年2月17日、サイバー・コミュニケーションズ主催のイベント「Social Media Week TOKYO (SMWTOK)」のキーノートスピーチを行った。
「Spotify」はスウェーデンで2006年に誕生したスタートアップで、2008年からストリーミング型とダウンロード型のハイブリッドで音楽配信サービスを提供している。
現在、世界に28のオフィス、1000人以上の従業員を抱えるまでに成長したが、日本ではサービスを開始していない。
スポティファイジャパンは、SMWTOKの協賛スポンサーとして、日本で初めて公式な立場でスピーチを行ったが、この場では日本市場への参入についての言及はなく、「Spotify」の語源である、「Spot」+「Indentify」というコンセプトの説明に収支した。
最大の特長はソーシャルメディアとの関係性。特に、Facebookにおいては毎日60万件のSpotify関連投稿が行われており、こうしたソーシャルメディア上の活動を活発化させることで、アーティストやレビュー、コンサートや歌詞等の情報を分析し音楽をレコメンドする仕組みが「Spotifyのコア」となっているほか、プロモーションコストについても低く抑えられていると説明した。
数字を追ってみればFacebookの投稿は月間20億超。プレイリストは6000万、1日あたり100分以上と、いかに活発に利用されているのかが解かる。
決定的なのが、音楽を聴かないと言われている「ロストジェネレーション」つまり29歳以下のユーザーが、Spotifyでは50%以上にのぼるという点。2013年は、デジタル音楽販売で、世界で2番目の規模であり、経済効果は5億ドルで、累計で10億ドルの貢献をしているという。
音楽業界は回復し始めている
さらにHannes Graah氏は、世界の音楽業界における2013年の数字を掲げ、デジタルの売上向上により十数年の低迷を抜け回復し始めていると説明する。
日本においては、フィジカル(CD販売)が-10.7%減少、ストリーミングは560%と成長著しいものの、そのそもの規模が小さいため、おそらくマイナス成長であるとのこと。
「日本の音楽市場の収入の約80%はフィジカル(CDセールス)からで、それはファンに守られている。非常にユニークで、実は30歳以下でCD購入者の半数は音楽意外の目的で購入しているのです。
このクリエイティブな販売モデルはデジタルでも展開したい。私達の調査では26%がストリーミングサービスを使用してみたいという結果も出ていますから」(Hannes Graah氏)
Spotifyとブランド
終盤は「Spotifyとブランド」として、「エモーショナル」「ソーシャル」「どこでも」というキーワードで、他の広告プラットフォームとは異なる特長を持つものとして、広告商材としての優位性について説明。
気になる日本参入については、スポティファイジャパン株式会社のオフィスが表参道にあることや、人材を募集中とのことなどを説明しつつ名言を得られなかった。
なお、2月20日にSocial Media Weekのセッションとして「ソーシャルミュージック」という講演があるほか、22日から23日にかけて「Music Hack Day」を開催する予定。
2月21日(金曜日)夜にはキックオフイベントも開催する予定で、もしかするとまだ期待できるのかもしれない。
【関連URL】
・2月17日に何が? Spotifyがキーノートスピーチ 【@maskin】 #smw14 #smwtok
http://techwave.jp/archives/spotify_keynotespeach_injapan.html
・次世代音楽サービス「Spotify日本版」カウントダウン開始、2月21日がXデー 【@maskin】 #smw14 #smwtok
http://techwave.jp/archives/spotify_japan_countdown.html
・Music Hack Day 日本上陸、Gracenote・Spotifyも参加 【@maskin】 #smw14 #smwtok
http://techwave.jp/archives/musichackday_tokyo_1st.html
Hannes Graah氏は1年前にスェーデンから来日し、日本参入の準備を進めているとのこと。日本語に翻訳されたプロモーションビデオを公開するなど、かなり期待させられた。