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日本が国を挙げて取り組むムーンショット型研究開発制度をテーマとしたカンファレンスイベント「ムーンショット国際シンポジウム」が本日(2019年12月17日)から明日にかけて都内で開催されています。
ムーンショット型研究開発制度は2018年に創設された新しい制度で、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を関係省庁が一体となり、世界十の研究者の英知を結集しながら推進するというもの。今回、日本政府、科学技術振興機構(JST)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によってシンポジウムが開催されました。
その基調講演に立ったのはソフトバンクグループ CEO 孫正義氏。「日本のムーンショットはどこに向かうべきか」という強いメッセージを発しました。
デジタル革命に乗り遅れた日本
冒頭で孫正義氏は、1995年前後に生じた工業から情報産業へのシフトに乗り遅れたことで、GDPが低迷、中国・アメリカに大きく引き離されたことを指摘。
あわせて人工知能の特許数なども太刀打ちできないレベルにまで差を付けていることを重大視していると述べた。
ムーンショットで狙うべき場所
では、ムーンショット研究開発でどこに向かうのか?孫正義氏の答えは一つ。以下の図の場所だ。
これを2つのテーマにフォーカスして挑むべきだというのだ。
一つは自動運転。
もう一つはゲノム情報である。
AIにフォーカスせよ
なぜか?現在、日本は世界に先駆けて超高齢社会に直面している。75歳以上の交通事故発生率は倍以上に高まり、高齢者医療費の高騰が大きな問題になっている。
自動運転もゲノム情報解析もAIが無くてはならない存在。日本とアジアにしかないデータを構築し、アジア全体でNo1となるAIプラットフォームを作るという野望だ。それをムーンショット研究開発で挑む。
これを実現するのに必要なのは教育だと孫正義氏はいう。ソフトウェアエンジニアリング専門大学がない日本において短期間に人材を育成するには、大学受験に「AI」という科目を追加するのが早い、と持論を述べた。
【関連URL】
・[公式] ムーンショット国際シンポジウム
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