米国の参加型ジャーナリズムの研究者ダン・ギルモアさんが昨年秋に来日した際に、彼が取り組んでいる市民記者型のニュースサイトの現状についてある程度の話を聞いていたのだが、やはりうまくいっていないようだ。ビジネスウィーイクが「Great Online Expectations Bayosphere wanted to reinvent journalism. Here’s how the dream died」という記事にまとめている(英文、購読料を支払っていないと表示されないかも)。 「ジャーナリズムを作り直そうという夢がどのようにだめになったか」という見出しだ。
アーカイブ2006
伊藤穰一さんのインタビュー最終回。メディア、モバイル、SNSの将来などについて話していただいた。
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伊藤穰一氏のインタビューの3回目。今回は、伊藤さんがどの分野に注目しているかを聞いた。伊藤さんが有望と見ているのは、ユーザージェネレーテッド、つまりユーザーの情報発信を効率的に入手、分析できる仕組みを持ったビジネス。消費者の要望を取り入れることで商品はヒットする。要はどのようにして消費者の要望といった情報を効率よく入手できるか。
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なんだかおもしろそうな雑誌が出たなあ。東洋経済の「ブログキャスター」。ブログめぐりをしていても読み応えのある記事に出会うにはなかなか大変なんだけど、こんなふうにコンパクトにまとめてくれているのは非常に便利。
でも買うかといえば買わない。
なぜだろう。よく分からないけど、本屋にいったりネット上で注文するのがちょっと面倒。だれかが読み応えのあるブログ記事を定期的に集めてきてくれるサービスがあれば、利用したいような気がする。
ブログキャスターのことはR30さんのブログで知った。そうそうR30さんにも、取材依頼をしておこう。
日本版オーマイニュースの件で、ソフトバンクにとって今回の出資はどの程度本気なのか分からないという感想を先日のエントリーに書いたところ「おにピーさん」から非常に興味深いコメントをいただいた。
前回に引き続き伊藤穰一さんとの対談からの抜粋。今回は伊藤さんのプライバシーに対する考え方を聞いた。
「伊藤穰一氏インタビュー 第2回音声ファイル」
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▼伊藤穰一さんにとってのこれまでの10年、これからの10年
今はネットのオープンな文化が危機的な状況にあるという。通信やメディア関連の企業はこれまでネットの影響力に関しては様子見の立場を取っていたが、自分
たちの既得権を守るためにいよいよ攻勢に転じている、というのが伊藤さんの過去10年の総括、今後10年の予測だ。ネットのオープンな文化を守ろうという
人たちと既存勢力との戦いは激化する一途で、どちらが勝つかは予断を許さない状態だという。
ネット関連技術の標準化組織は既にいくつかあるが、その多くは草の根の団体。それを国連組織の中に組み込もうという動きもあるようだ。そうなれば、民間ではなく国家がネットを制御することになる。
「伊藤穰一氏インタビュー 第1回音声ファイル」
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▼はてなのこれからの進路
株式会社はてなの3回目のポッドキャスティングは、同社の今後の進路について近藤社長に聞いてみた。また近藤社長は「日本のグーグルになる」という発言を過去にしているのだが、その真意を聞いてみた。グーグルのようにIT業界から産業界全体をコントロールするような野望を持っているのだろうかと思っていたのだが、そういった意味でないようだ。グーグルのように技術者にとってやりがいのある職場環境を今後も維持していきたい、ということらしい。
そして日記というものから社会、世界につながる仕組みを作る、というのが今後も同社の方針だという。
「近藤社長インタビュー 第3回音声ファイル」
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正式発表までブログに書くのは控えてほしいと頼まれていたのでこれまで書かなかったが、昨年末に韓国オーマイニュースのオー・ヨンホ社長が僕に会いたいと言ってきた。僕自身もぜひお会いしたい人物だったので、喜んでお会いした。約2時間ほど、いろいろと意見交換した。
そのときのオー社長の来日目的は、日本版オーマイニュースの立ち上げ準備だった。日本でオーマイニュースを立ち上げて果たしてうまくいくだろうかというオー社長の問いに対して、わたしは否定的な見解を述べておいた。
▼これまでの10年、これからの10年
近藤社長にとって、これまでの10年はコミュニケーションツールが変化した10年だった。これからの10年もその延長線上でどう変化していくのかに興味があるという。SNSにしろ、これまでは実社会の人間関係をネット上に反映させる仕組みが主だった。これからは実社会にないような人間関係、ネット上しか存在しないような人間関係のあり方というものが登場してくるのか、こないのか。
ゲームにどっぷりとつかっている人たちは、ツールを売買できる経済圏を形成していたりと、ネット上ならではの人間関係を既に築いている、という見方もできる。ゲーマーだけでなく一般の人たちも同様のネット社会を築くようになるのだろうか。
多分同じ関心を持つ人が小宇宙を形成するようになるんだろうけど、それは社会の分断を意味するのだろうか。
「近藤社長インタビュー 第2回音声ファイル」
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