Appleの凹凸が出現するタッチスクリーン技術もすごいけど、NewYork
Timesで取り上げられていた圧力を感知できるマルチタッチのタッチスクリーンもすごいなあ。こうした技術が次々と登場するのをみると、キーボードを通じた入力の時代から、もっと直感的な入力の時代への移行が始まるんじゃないかという予感がするなあ。
これまでタッチスクリーンといえば、長年PDAなんかに使われていた圧力を感知するタイプのものと、iPhoneなんかに使われている電気の変化を感知するマルチタッチタイプのものの2種類が主流だった。iPhoneはスクリーンを強く押さなくても感度がいいし、2本の指を感知してくれるので、写真の縮小、拡大なんかも2本の指を近づけたり離したりすることで簡単にできるのがいい。でも、スタイラスペンは使えないのが、少々残念。米IntoMobileによると、前者のタイプをresistive touchscreenと呼んで、後者をcapactive touchscreenと呼ぶのだそうだ。
NewYork Timesの記事が紹介しているTouchco社のInterpolating Force-Sensitive Resistance
(IFSR)技術のタッチスクリーンだと、マルチタッチなのに指先の圧力も感知できる。どんなことができるのかということは下のビデオを見れば分かるけど、ゲームや3Dなんかでいろいろとおもしろいアプリケーションを開発できるんじゃないだろうか。
このデモではパッドの上をタッチすれば前進、下をタッチすれば後戻りするように設定されている。強めに押せばスピードが増す。パッドの右端をタッチすれば右に回り、左をタッチすれば左に回る。強めに押せば、回転の速度が増す。
片手をパッドにおけば、手のどの部分に力を入れるかで、前後左右どれくらいのスピードで進むか自由自在に操作できる。両手を置いても、力の入れ具合で操作できる。
力の入れ具合で、上空に舞い上がるようにもできる。
まあ設定次第でいろいろできるんだろうけど、左手をアクセルにし、右手をハンドルにすることも可能。
おもしろいなあ。ぜひ動画を見てみてください。
アーカイブ2009
米BusinessWeekが「5つの領域でAppleタブレットが世界を変える」というような記事を書いている。考え方が分からないでもないけど、ちょっと外しているような気が・・・。
Magazine and newspaper publishing will bounce back as consumers rediscover paid subscriptions
Appleタブレット上で新聞、雑誌の有料購読がある程度成功するという予測だ。
Sorry, Chris Anderson, but not everything will revert to free
ごめんね、クリス。情報がすべて無料になるわけじゃないんだ
なんだか、同じ雑誌ジャーナリストとしてフリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略が大ベストセラーになったワーヤード誌のクリス・アンダーソンへのライバル心が丸出しのような表現でおもしろい。
それはそうとして、有料化が本当に成功するのかどうか。パソコン向けウェブではありえない話だとは思うけれど、iPhoneのAppStoreでは確かに電子書籍がそれなりに売れている。簡単に支払いができること、iPhoneの画面サイズや使い勝手に最適化されたコンテンツがほかでは入手できないから、という2点から有料化が成立するのだと思う。
僕はコンテンツ有料化の前提として(1)簡単な支払いシステム(2)同様のコンテンツが無料で入手できないクローズドな環境(3)人間関係の中で必要となるコンテンツであること、の3つ条件のうち、幾つかが揃う必要がある、というように考えている。(3)は、ゲームの中で「あいつに勝ちたいから」と有料の武器を購入したり、議論が活発になる中で自分の主張の裏付けとなる記事が簡単に持ってこれるのなら有料で購入したり、というような話だ。
AppleタブレットはiPod
Touchの大画面版みたいなもんだから、確かに有料化は可能かも。ただ新聞、雑誌業界が復活するほどお金を取れるのかどうかというと、ちょっと微妙。コンテンツを単純に表示するのではなく、パソコン向けウェブでは入手できないようなタブレットに合った使い勝手を提供したり、人間関係の中で情報が流れる仕組みをうまく提供できるようにしないといけないだろうなとは思う。
Television and radio ratings will continue to fall
BusinessWeekの記事は、テレビやラジオにはあまりいい影響がない、としている。Appleタブレット上ではテレビをみないだろうから、というのがその理由だ。どちらかと言えば、テレビを見ながらタブレットを操作することになりそうなんで、かえってコマーシャルを注意深くみなくなってよくないかも、というのがBusinessWeekの読み。
んーこれもよく分からない。
Appleタブレットが発表されるかもしれないイベントが1月26日にサンフランシスコで開催されることが確定した、と米Fox Newsが伝えている。Fox NewsがAppleの中の人の情報として伝えた。中の人の話によると、今回のイベントはPCよりモバイル寄りの発表らしい。ということはやはりAppleタブレットか、ということになる。
「タブレットPCなんて売れるのか、そんなの必要か?」という声も聞くけど、USの友人によると、USでは無線LAN環境を持つ家庭が多く、多くの人が
iPhoneではなくiPod
Touchを家庭で愛用しているのだとか。ちょっとした情報を検索したり、ニュースやブログを読んだり、音楽を聞いたり、といったカジュアルな使い型のツールとしてiPodTouchが人気なのだという。ふーん、モバイル機器としてではなく、カジュアルな用途向けのパソコンとして使っているわけね。それでiPodTouchのユーザーからはもっと「画面が大きければいいのにね」という要望が出ているということなんだろう。それならなんとなく分かるような気もする。
まあそれはいいんだけど、僕の最大の関心は、飛び出すソフトキーボードが搭載されているかどうか。普段はつるつるペッチャンコのタッチスクリーンの画面上にソフトキーボードを表示すれば、キー間の境の部分が隆起したり、キーを押すと少しへこんだり、という触感がどの程度のものなのか。ブラインドタッチできるくらいのものなのかを確認したい。
今Googled: The End of the World As We Know Itって本を読んでいるんだけど、アル・ゴア元米副大統領がGoogleのアドバイザー、コンサルタントになっていた時期があって、そのときに優秀なエンジニアリングの学生にゴア元副大統領がリクルーティングの電話をかけたことがある、って証言が入っていた。
本当に天才的なエンジニアの学生って、有名校でも年に一人、二人しかいないもんなんだけど、Googleが非常に多くの天才的エンジニアを集めることができるのは、天才的なエンジニアリングの学生を狙い撃ちしているかららしい。
自分の国の元副大統領が電話かけてきて「Googleは君のような優秀なエンジニアを必要としているんだ」って言われたら、もう舞い上がってGoogleに入っちゃうよな、そりゃ
ガジェット好きの人ならもう既に気づいていることだろうけど、あの英国BBCがそう言うので、とりあえずメモ。BBCが「ネットブックの時代が終わった」と主張する根拠は、簡単に言うと、人々のガジェットの利用の仕方が変わった、ということと、モバイル機器がネットブックの領域に侵入してきた、の2つ。
人々がビデオの編集とかにも興味が出てきているんだけど、ネットブックでは力不足。一方で、ちょっとしたメールの返信やウェブの確認なら、iPhoneのようなスマートフォンで十分。ネットブックが非常に中途半端な立ち位置になっちゃったってことだ。
それとユーザーの用途も多様化してきていて、その多様化に合わせた専用端末などのほうが人気になってきている。例えばAmazonのkindleとか。
まあ確かにそうだろうな。と思いますです、はい。
ところでこの記事を読んで、へえーと思ったんだけど、この記事、ブロガーがこう言ったということが核になっている。
The
small portable computers were popular in 2009, but some industry
watchers are convinced that their popularity is already waning. "The
days of the netbook are over," said Stuart Miles, founder and editor of
technology blog Pocket Lint.
ブログの情報がベースになっているんだ!
これまでよく「ニュースソースは既存報道機関で、ブログはそれを論評するだけ」と言われたもんだけど、この記事ではニュースソースがブログで、BBCはそれを論評する形を取っている。ブログのほうが書き手が多いし、ニッチで専門性の高いブログがどんどん出てきている。一方で既存報道機関は人手不足。だから立場が逆になってきているんだろうなあ。興味深い現象。
「独立してどうするんですか」ー。「脱ジャーナリスト宣言」もしたということもあり、いろんな人からこの質問を受ける。まだ具体的に動き出していないことも多々あるので、今言える範囲で「僕は来年からこんなことをしたいと思っています」というような話をしたい。
まずは自分は何をしたいか、何をすべきか、という話から。つまり自分の今後のライフワークについて。
日本とアメリカのメディアが取り上げる産業界のニュースを見ると、はっきり分かるのだけど、日本は今だに重厚長大産業の記事が多く、アメリカは GoogleやAppleなど情報産業の記事が多い。明らかに日本は工業社会の最終段階を通過しつつあり、アメリカは既に情報社会の中に入っているのだ。それでもいいのだけれど、でも工業社会的な「モノづくり」はいずれほとんどすべてが中国や台湾に移行していく運命にあるんじゃないだろうか。そのときがくるのを待つ前に、日本の一部企業は情報社会的な「モノづくり」が得意分野になるように進化していかなければならないんじゃないのか。そんな風に考えている。
では日本の情報社会への移行に関し、微力ながら自分は何ができるのかを考えたときに、自分ができること、すべきことが2つあるように思っている。
1つは、世界の情報社会の波を日本の読者に伝えること。
もう1つは、情報社会の共通言語が英語になり、インターネットにより物理的な壁が取り除かれた中で言語の壁が最後の壁となっている状況の中で、若者の英語力を向上させること、だ。
それが自分の今後のライフワークではないかと思っている。
さてそのライフワークを実践するために、自分は具体的に何をすべきか。またどうすれば、自分の生活を支えながら、この目標を達成できるのか。
具体的事業の核はメディア事業である。情報社会の中で、核になるのはやはり情報を取り扱うメディアだと考えている(必ずしも今のメディア企業ではない。というか従来型メディア企業が、今後求められているようなメディア企業へと進化することはかなり難しいんじゃないか)。ただし情報は限りなく無料に近づくのだろうから、メディアの周辺に収益性の高いビジネスを持つべきだと考えている。
景気の動向を考えれば、ビジネスは常に2種類、同時に運営したい。1つは企業向け。もう1つは消費者向けである。
企業向けは、コンサルティングや、顧問、アドバイザー事業、講演、調査、メルマガ発行などである。テーマ、専門分野は、これまでの依頼を見れば、オンライン・マーケテイングの領域になりそうである。とはいっても、広告会社寄りのオンラインマーケティングではなく、テクノロジー寄りのオンラインマーケティングを得意分野にしたいと考えている。
一方、消費者向けは、英語学習に関する出版、講演など。アプリ、サービス開発なども手がけたいと思っている。
取りあえず個人として活動するが、友人のオカッパ本田くんと協力し合っていきたいと考えている。いずれは、より多くの仲間と同じ目標を共有し、協力し合えるようになりたいとも思う。
ということで2010年は一生懸命がんばります!みなさん、よろしくお願いします。
もちろんオファーをたくさんいただいて生活していけそうな感触をつかめたからということもあるにはあるけれど、それだけじゃない。いやそれ以上に自分の気持ちの有り様が、独立を決めてから大きく変わったように思う。
実はここ数年、なぜか気持ちが沈むことが多かった。客観的に見れば、不満なんか持ちようもない恵まれた環境だった。名前のある企業での安定した仕事、幸せな家庭・・・。フーテンのような生活をしていた20代から30代とは、天と地のように恵まれた環境だった。文句の言いようがない。文句を言えばバチが当たるとさえ思っていた。
それでも一人でいるときは、ほとんどいつも沈んでいた。多分自分はネクラなんだろうと考えていた。あまりにも一人で暗くなることに慣れていて、一人でいると自然と鬱の気分の方に向かおうとする癖のようなものまでできていた。
それが独立を決めてからは、気分が晴れ晴れとした毎日を送っている。
何が違うのだろう。
多分、社会から求められているという感覚なのかもしれない。社会に貢献できるという感覚なのかもしれない。
人は自分のために生きているだけでは、本当に幸せになれないー。どこかでそんな文章を読んだ記憶がある。どんなに生活が安定していようと、窓際社員のままでは本当に幸せになれないのだと思う。社会から求められるということ、社会に貢献できるということが、人を本当に幸せにするのだろう。最近、そんなふうに考えている。
Piper JaffrayのGene MunsterさんがAppleタブレットは1台600ドルで来年1年間に140万台売れるだろうと予測している。Silicon Alley Insiderの記事。あのーちょっといいですか。Appleはタブレット型パソコンを発売するって一言もまだ言ってないんですけど。開発中とさえも言っていない。まったく何も言ってないんですけど。
まあこんだけいろいろな情報が出てくるってことは、多分予想通り1月26日にサンフランシスコで発表になるんだろうけどね。
僕が注目するのは、果たして画面にソフトキーボードを表示したら、キーの部分に凹凸ができてブラインドタッチが可能になるのかどうか。それに音楽や映画の楽しみ方がこのタブレットでどのように変わるのかってことかなあ。新聞、雑誌の表示に関しては、それほどびっくりするようなことはできないだろうから。
Googleって何の会社かっていう質問に対しては、「検索の会社」という答えが一般的かも知れないけど、Googleの検索サービス自体は無料。収入減のほとんどは広告。しかも自分で運営する広告の仕組みで収益を挙げている。ということは実態は広告会社なんだと思う。
その証拠にモバイル広告のマーケットプレイスのadmobを買収したし、今度はDemand Side Platformの会社を買収しようとしている。このDemand Side Platformってどんなタイプの会社かというと、米ClickZの解説によると次のような感じ。
MacBook Airを持ち歩くようになってそれほどニーズはないんだけど、以前はiPhone用のBluetoothキーボードが欲しくて仕方がなかった。てゆうかBluetoothキーボードはたくさん市販されているので、iPhoneでそれを使えるようにしてほしくて仕方がなかった。なぜAppleはそれを認めないんだろう。
僕と同じように考えている人は少なからずいるみたいで、ついにBluetoothキーボードの使用を可能にする脱獄アプリが登場した。僕自身はキーボードに対する
ニーズがなくなったし、脱獄アプリを使ってiPhoneが不具合を起こすようになったら面倒なので、使う気はない。でもどうしてもほしい人はご自身の判断でどうぞ。
脱獄アプリってどのようにしてダウンロードするのか知らないけど、アプリの説明はここにあります。