アメリカを中心に若年層に浸透するカメラアプリ「SnapChat」などを展開する米Snap社は現地時間の2018年4月25日、セルフィーカメラに写った映像を使ったAR(拡張現実)型ゲームアプリ「Snappables」を公開しました。
アーカイブ2018
・[開催概要] アプリ博 X
・[提供中] 電子チケット
・[募集中] テーブルブース出展のお申し込み(直前まで受け付けます)
2018年5月9日(水)ー TechWaveはアプリケーションソフトウェアのビジネス展示交流イベント「アプリ博X(アプリハクエックス)」を開催します。場所は、お茶ノ水駅前徒歩1分の「お茶の水ソラシティカンファレンスホール」。時間は13時30分から19時までです。
対象となるジャンルは、スマホアプリタイトルを筆頭にアプリ成長・開発支援サービス、チャットアプリ、スマートスピーカー、各種プラットフォーム、ブロックチェーン・AIなど次世代のアプリケーションソフトウェアに欠かせない要素技術や業界トレンドです。現在、参加者向けの無料チケットの提供(当日有料)および出展社募集を行っています。
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インバランスは2018年4月23日、「LUXUDEAR 芝公園」において米「Brain of Things Inc.」社のスマートホームAI「CASPAR(キャスパー)」を組み込んだ2LDK 3戸の分譲を開始しました。
トランスリミットは2018年4月20日、新しいゲームタイトル「Craft Warriors(クラフト・ウォリアーズ)」を全世界で配信開始しました。
前作「BrainDots」は2015年7月5日にリリースされ、現在まで3000万ダウンロードを達成しています。これまでの様なシンプルな“脳トレ”パズルゲームを脱した新しいタイトルは世界でどう受け入れられるのでしょうか?
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深澤研氏率いる米Tyffon Inc(ティフォン)がお台場で展開するMR(Mixed Reality)体験型シアター「TYFFONIUM(ティフォニウム)」(参考「お台場にMR「魔法の館」登場、ディズニー出資の日本人企業Tyffonが手がける」)に2018年4月20日、新作「FLUCTUS(フラクタス)」が登場しました。
ad:tech tokyo2018のアドバイザリーボードメンバーは総勢35名。業界のリーダーであるメンバーのみなさんからのデジタル広告、マーケティング業界への問題提起を事務局が連載形式でインタビューします(特集一覧はこちら)。
6人目に登場するボードメンバーは株式会社吉野家CMO田中安人氏です。日本にはまだ少ないCMOというお立場でブランドを牽引する田中氏に業務の内容や、事業のデジタル化についてお話を伺いました。
-田中さんといえば、昨年ご登壇いただいた「ロングセラーブランドのデジタルマーケティング戦略」セッションで「吉野家の幹部に『自社のイメージって?』と聞いてまわってみた」とお話しされていたのが印象的です。
役員たちに「吉野家を芸能人に例えると?」と聞いたら、職人気質なイメージのある菅原文太さんや高倉健さんといった大物俳優の名前が多く挙がった、というエピソードですね。私はカスタマーサティスファクションを向上させるにはエンプロイーサティスファクションがまず前提になると考えているので社内のメンバーが抱いている自社イメージやブランドの本質を探ろうとした質問だったのですが、「往年のスターのお名前では今の若い世代に伝えるのが難しいです……」という結果になりました。メッセージを今の世間に発信していくためには、今の時代で伝わるものでなければいけません。時代が違うのだから表現は新しくてもいいじゃないか、ということです。それこそ、俳優さんでいえば2016年放映したTVCMでは菅田将暉さんに昭和34年の吉野家築地一号店の職人の格好をしてもらいました。とても似合っていて、今の人たちにもブランドが伝わるかっこよさでした。
-ブランドの本質部分から紐解いていくとはブランド経営のかなりコアな部分から携わっていらっしゃるのですね。日本の企業にはまだ田中さんのようにCMO(Chief Marketing Officer)という役職の方は非常に少ない印象ですが、業務について教えてください。
「社長の夢実現担当」がCMOです。私たち吉野家の場合でいえば、商品開発から、出店計画、広告宣伝まで全てに関与するのが仕事です。吉野家グループに参画した当初は宣伝企画部長だったのですが、その立場だと他の部署には首を突っ込みづらい。やはり開発から関わっていかなければ、世の中へのアピールもうまくできないですよね。商品開発はどうしても開発に関わった人の思い(エゴ)が込もったものになりがちです。それを何回もマーケットに発信して価値を問うことで、「お客様の欲しいもの」に変化させていきます。
-確かに統合的なマネジメントはCMOという立場でないと難しそうです。そこまで多岐に渡った業務ということは、やはりデジタル化もご担当なさっているということでしょうか。
そうですね。ただ「データがとれました!」というデジタル化では不十分ですので、社内のリテラシーを上げることも含めて、本質を見極め、デジタルやテクノロジーの波にいかに乗っていくかを俯瞰して考えるのが仕事です。目的は「デジタル化」ではなく、ブランド価値を上げ、売上を上げ、来店客数を上げることですから、手段としてデジタルを使うかどうか、という話です。
-では、デジタル化について幅広く検討されているなかで、課題はお感じになりますか。
マーケットとテクノロジーの成長がまだ揃っていないですね。例えば、デジタル広告はそれまでのマス広告に比べて、広告を受け取った人のアクション率というのは確かに高いです。しかしながら、まだ母数が出ない。率が高くても掛け算する母数が少なければ最終的な来店数や売上の数字はまだ従来のものに追いつけないのです。また、デジタルの精緻さゆえの「気持ち悪さ」が残っている点も解消しなければいけないと思います。
-デジタルの「気持ち悪さ」とは?
「ターゲティング広告に追いかけまわされている」というような感覚などでしょうか。デジタルへの忌避感というのは対お客様だけでなく、働く人たちにおいても課題です。デジタル化によって人がやるべき業務が減ると仕事がなくなってしまうのではないか、と恐れられてしまうことがあります。「あなたが今やっている作業は無くなるかもしれないけれど、ブランド全体の価値は上がるし、あなたはもっと上流の仕事ができるようになるよ」ということを整理して伝え、理解してもらい、組織のリテラシーを上げていく過程です。
実際、デジタルやテクノロジーは従業員の労働負担を軽減させる可能性を持っています。シニアの人が働きやすいようにロボットの研究を進めたり、様々な国籍の従業員にも業務のことを理解してもらえるようマニュアルを多言語化したり、取り入れているところはたくさんあります。そして、今は築地の店長のスキルをデジタル化したいというのが目標です。
-築地の一号店の店長さんのスキルをデジタルに、とはなかなかピンとこないのですが……
築地店店長は、毎日やってくる1500人の常連さんたちの注文メニューを完全に覚えているんですよ。吉野家の牛丼には「汁だく」や「汁ぬき」「ネギだく(多め)」などのカスタム注文が数多ある。「この人はいつも汁ぬきだな」「こっちはネギだくだ」と全部覚えていて、お客様が何も言わなくてもそのお気に入りのメニューをスッと出す。中でも、熱々のご飯ではなく冷たいご飯に変える「つめしろ」という注文があるのですが、提供するご飯を冷やしておかなければいけませんから、つめしろ好き常連さんのルーチン来店時間を把握して逆算してご飯を冷やすなんてことまでしています。そこまで自分のことをわかってくれるというサービス体験は感動ですよね。記憶に残ると思います。でも、このサービスは築地の店長の特別なスキルなので残りの1200店舗では今はできません。そこでデジタルの力でどの店舗でも再現できるようにしたい。デジタル化のためにデジタルにするのではなく、お客様の体験のためにデジタルにするのだ、というのがわかりやすい例です。
-本質を忘れないことが重要ということですね。
テクノロジーはオペレーションシステムなので、そこに人による「行為」が乗って、初めて感動が生まれます。テクノロジーが進化していくなかでは、人間が人間にしかできないことをやって行かなければいけません。私は「人間が想像できることは絶対実現する」と信じているのです。最高のアイディアは妄想から生まれるでしょうし、「理論上できる」と言われるものはデジタルでもテクノロジーでもなんでも実際にできると思います。素朴な質問や疑問も思考を止めずに考えて、知っている人にどんどん聞いていく。情報は最高の価値ですから、自分で情報を集める為に行動することが大事ですよね。
<プロフィール>
田中 安人
株式会社吉野家 CMO
コミュニケーションコンサルタントとして組織のコミュニケーションをPDCAで回しながら業績に貢献する手法を実践。
マーケティング領域で多数の業種、業界をコンサルティングしながら、吉野家ではCMOとしてマーケティング総括を担当。
[その他]
株式会社グリッド 代表取締役社長
公益財団法人日本体育協会スポーツ広報委員として、日本のスポーツの未来設計を担当
ad:tech tokyo 2018の詳細はこちらから
イベント概要
開催時期: 2018年10月4日(木)、5日(金)
開催場所: 東京国際フォーラム 東京都千代田区丸の内3丁目5−1
公式サイト:http://www.adtech-tokyo.com/ja/
ジンズが全国の美容院と連携した新サービス「サロン de メガネ supported by JINS」を2018年4月18日から開始しました。ヘアスタイルを決めながら、それに会ったメガネをスタイリストさんと一緒に選んで購入できるというものです。
プライバシーデータ流出・スパム問題など、さまざまな不正利用に揺れる米Facebookは現地時間の2018年4月17日、プライバシー管理の新たな一手を打つことを表明しました。
老朽化が進む工場の生産ラインをIoT等を活用し“smart”化させる取り組みを推進するFAプロダクツ社は2018年4月18日、オフィス エフエイ・コム社およびロボコム社と協同で、IoTと産業用ロボットの常設展示場「Smart Factory Conductor LABO (略称:スマラボ)」を開設することを明らかにしました。場所は栃木県小山市、オープンは2018年5月16日です。
ad:tech tokyo2018のアドバイザリーボードメンバーは総勢35名。業界のリーダーであるメンバーのみなさんからのデジタル広告、マーケティング業界への問題提起を事務局が連載形式でインタビューします(特集一覧はこちら)。
今回は昨年のad:tech tokyo初登壇を経て本年はアドバイザリーボートとして参画されているサントリーホールディングス株式会社 顧問、株式会社サン・アド取締役会長の久保田和昌さんが2020年に向けて注目したい取り組みについて語ってくださいました。
-マス広告とデジタル広告を一貫して考えよう、という意識が広告・マーケティングの業界に行き渡った段階に来ていると感じますが久保田さんの実感としてはいかがでしょうか。
マス広告を戦略の出発地点にした「マス×デジタル」という掛け算も、もはや古くなって来ていて、デジタルを主にした「デジタル×マス」に逆転してきたと思います。そして、それすらも「デジタル×マス×リアル」に変わっているし、「テクノロジー×デジタル×マス×リアル」に進んで来ている。デジタルだけを強く意識する時代も過ぎてるんじゃないかな。AIやIoTだってもうコミュニケーションのツールになっているのだから、テクノロジーの分野も含めて俯瞰して考えていく時代ですよね。
—モノづくりもコミュニケーションツールということですか。
「COGY」という車いすを知っていますか。多くの人の行動範囲を広げる可能性を持っている、ペダルでこぐ車いすで、広告関連の賞などでも非常に注目されています。車いすというモノではありますが、幅広い人に提供ができるユニバーサルなものが世の中の課題を解決に役立ちダイバーシティ的に機能することを考えればコミュニケーションツールなのです。「誰かに喜びを感じていただける」ものやこと自体がもうコミュニケーションツール、クリエイティブのコンテンツなのだと捉えるべき時代に来たのです。
—そんな時代に必要なキーワードは「ダイバーシティ」と「サステナビリティ」である、と。
そうですね、実際に関わっているところでいうと、アドバタイザーズ協会にダイバーシティ推進委員会が作られ、東レの幼方さんに初代委員長をお願いする事になりました。最初の一歩としてまずは女性の力の活用を目指すことになっています。ad:tech tokyoには花王の鈴木愛子さんやライオンの小和田みどりさんといった第一線で活躍する論客たちがいるので、その分野は盛り上げられたらいいな。
それから、サステナビリティも重要なキーワードですよね。サントリーをはじめとする多くのメーカーがサステナビリティを経営の課題に盛り込んでいますが、広告やマーケティングの業界も、課題解決手段を提案していってほしいです。企業はそもそも事業を継続していかなければいけませんので、まず概念としては経営方針が根底にあってその上でマーケティングや広告宣伝があるというのが普通です。ただマーケティングやコミュニケーション分野の人達は経営方針を引っ張っていけるくらいに尖っていってもいいんじゃないでしょうか。自分たちの持っているサービスがスペシャリティなのだと自信を持っている人たちにこそ、機能の話ばかりをするのではなく、視座を高めて真正面から社会の課題解決を語ってくれることを期待します。
—2020年に向けて世界からの注目が集まって来ているなか、日本が日本らしくサステナビリティを実現するために必要なことはどんなことだとお考えでしょうか。久保田さんが注目されている分野を教えてください。
地方にこそジャパンオリジナルがあると思っています。そもそも日本は農耕民族であり、村を作り仲間と共に共同体を形成してきました。だから日本人の「おもいやり」「おもてなし」という考え方はそんな中から育まれたと思います。またそういう地域にこそ特有の伝統文化がありものものつくりの原点、日本の原点があると思います。日本の土地土地が持っている資産はグローバルにも通用すると思っています。地方創生はなかなか難しさがありますが、とても大切なものです。
例えば、私たちサンアドで青森県の特A米「晴天の霹靂」のブランディングを一手に引き受けさせていただいて以降、親しくさせていただいている青森の三村申吾知事の活動は、非常にダイナミックで興味深いんですよ。実際に見学にも行かせていただきました。高品質のコメを栽培するためには耕作する土地と良質な水が不可欠なので、1万キロメートルを超える水路を張り巡らせ、小さい田んぼをまとめて作業効率のいい大きな田んぼにするための大区画ほ場整備も実施されました。そこに人工衛星を活用した収穫タイミングが分かるシステムを導入されていました。里山を守ることこそが地方再生のキーでありに、それは第一次産業の定着であり、雇用も生み、都市への一極集中を避けることに繋がる。そんな活動が、日本が継続的に日本らしくあるための重要な役割を持つものなのだと改めて感じましたね。
他にも、東日本大震災の時に市井の台湾の人たちが自らのお金の中から寄付をしてくれた事に対して、感謝の気持ちをこめたメッセージを開発し、テレビスポットとして台湾で流した北海道テレビの樋泉実社長の取り組みも興味深いですよ。アジアの人達と顔が見える関係を作る、それこそがテレビが本来やるべきことで映像が出来る力であり、本当の交流につながるという発想のもと日々とりくんでこられた思いや姿勢がこのテレビスポットで、有事の時の日本人の感謝の気持ちがストレートに伝わったことになったようです。そのことは現地でも大きく取り上げられ話題になりました。視座が高く日本人として誇らしいですよね。何の話だろうと思われてしまうかもしれませんが、その内容こそがコンテンツであり、共感性が高いものになっていると思います。コンテンツ、もはやこの言葉の持つ響きでは説明しきれません。そういう取り組みの視点こそが、これからのコミュニケーション領域では更に重要性を増すと思います。
—ありがとうございました!
(聞き手:事務局 古市)
<プロフィール>
久保田 和昌
サントリーホールディングス株式会社 顧問
株式会社サン・アド 取締役会長
1977年サントリー入社
宣伝事業部媒体部長、RTD事業部企画部長を経て
2007年宣伝部長
2013年サントリーホールディングス執行役員・宣伝デザイン本部長兼宣伝部長、
2016年サントリーホールディングス顧問、株式会社サン・アド代表取締役会長兼社長
2017年4月より現職
2017年第36回東京広告協会白河忍賞特別功労賞受賞
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イベント概要
開催時期: 2018年10月4日(木)、5日(金)
開催場所: 東京国際フォーラム 東京都千代田区丸の内3丁目5−1
公式サイト:http://www.adtech-tokyo.com/ja/