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世の中にはNPO団体などに寄付したい、支援したいと考えている人は多い。しかし、どの団体を支援すればよいのかよく分からないという人もいるだろう。公式情報だけを表示したホームページだけでは、その団体の活動内容はなかなか伝わってこないからだ。
しかし「ブログは最高の履歴書」といわれるだけあって、ブログを読めばその団体の活動内容だけではなく、関わっている人たちの熱い思いまで伝わってくる。これなら自分が支援したい団体も見つけやすくなる。
そうしたNPO団体の生の姿を伝えようということで日本財団がCANPANというブログサイトを昨年から立ち上げて運営している。わたしも縁あって微力ながらお手伝いの真似事をしている。
そのCANPANブログが今年もCANPANブログ大賞を決めるということで、第1回目の昨年に引き続き第2回の今年も審査員の大役を仰せつかった。
今年は2年目ということで、昨年に比べ優れたブログが数多くノミネートされた。その中から大賞を選ばなければならないのだが、どれも読み応えのあるブログばかり。本当に頭が痛い。
せっかく双方向性を持ったブログというツールを使って情報発信しているのだから、活発にコミュニケーションを行っているブログを選びたいという気もある。だが普通のブログ大賞ではなく、日本財団が運営するCANPANブログの大賞である。やはり「日本をよくしたい」「日本を元気にしたい」という熱い思いのあるブログを推薦することにした。3つを推薦せよ、ということだったが、どうしても3つに絞り込めず、結局4つ推薦させていただいた。
ボクが推薦したブログは以下の通り。
canpanブログ大賞ということで、社会をよくしよう、日本をよくしようという思いの強いブログを選びたいと思った。その意味で、はっきりした主張、目的のあるブログであることから、このブログを候補ブログとしてじっくりと読んでみた。
「ろう児」といっても特別なことはない。そこには普通に子供を見守る暖かい親の視線があった。「
家族の会話が手話だから、こんなことで毎日笑えて、姉妹共、こんなにお喋りになったんだな~と思う今日この頃。私の胃の痛みも吹っ飛び、我が家って平和だ
な~と思う、毎日です」「途中で娘だけ「ろう」とわかり、言語の違う双子を同じクラスから引き離すことにかなり抵抗を感じました。でも今は、親が悩むほ
ど、子供たちはそんなことは
お構いなしで、三人ともそれぞれの環境でお友達と先生と会話し、いろいろな経験をすることでみんなすくすくと豊かに育っています」「ほかの人にはなかなか
経験できない楽しい子育てをしています」・・・。
読者をも元気にしてくれるブログである。
被災者に対し手を差し伸べたい-。こう思う人は多いだろう。被災直後はマスコミが被災者に押しかけ、状況をレポートする。しかし、しばらくすればマスコミは被災地
からのレポートを送ってこなくなる。人々の記憶からも災害の事実は遠のいていく。でも被災地での被災者の生活は災害前の状態に戻ったわけではない。マス
コミが去ったあとも被災者の現状を伝え続けることは非常に重要なことである。ボランティアならではのこうした活動を通じて、被災者と社会とのつながり
を深めていってほしいと思う。
虹っ子広場
のびのび行こう!
NPO「みやぎ発達障害サポートネット」事務局のブログ。「発達障害は、問題ではなく個性である」とみんなが認識できる社会になれば、どれだけす
ばらしいだろう。発達障害だけではない。あらゆる障害が、障害としてではなく個性として、社会に認識されるようになってほしいものである。だれよりもその
強い思いを抱く人たちがつづるブログだけに、何げないエントリーに胸につきささるような説得力が存在する。
「生きにくさに苦労しながらも周りの理解を得な
がらなんとか自分なりに『ボク頑張ったよね』と自己肯定しながら日々成長している息子。(中略)そうだよ。君は君でいいんだよ」
審査会は10月16日。授与式は11月18日。