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インターネットというコミュニケーションツールが普及してきたことで、ビジネスのマナーややり方が本当に変ってきたとつくづく感じることがある。
数年前に、メールでの問い合わせに対して「電話一本すればすむ話なのに、メールで問い合わせるなんて失礼なやつだなあ」と怒っている人がいた。僕自身はその当時は既にメールが主なコミュニケーションツールだったので、非常に不思議な感じがした。ひょっとすると僕自身が失礼なやつだと思われたケースもあったのではないか、と心配したものだ。
でも最近では「メールで済む話なのに、わざわざ電話してくる。相手の都合も考えずに失礼なやつだなあ」という苦情を耳にするようになった。180度変ったわけだ。
特に僕のいる業界ではほんの2、3年前まで「ネットを使って情報を集める記者にろくな記者はいない」と考える人が主流だった。でも最近では僕の業界でも「情報収集はまずネットで」という考え方の人が非常に多くなっている。
僕の尊敬するネットユーザー久米信行さんが日経パソコン最新号(2007/10/8 p.131)の
リレー連載コラム「焦点」に寄稿しておられる記事
「ググってウィキして、会いに行け」
がおもしろそう(読んでないんです、ごめんなさい)。
内容は以下のような感じだそうです。
1.ググらずに会うは無礼千万
2.人と語るならブログは必読
3.不明な専門用語はウィキして臨む
4.ネットを過信せず真相を聞け
5.「ブログを見て」はアポ取りの王道
6.一番ヒットした人が第一人者
7.スパイラル効果でトップに立てる
確かにうなずくことばかり。
「取材の前にできるだけ相手のことを調べておけ」というのは取材の基本だけど、それでも以前なら事前調査に時間と労力が必要なため、十分に調べることもできないこともあった。でも今ならネット検索であっと言う間に情報を入手できる時代。「時間がなかった」は言い訳にならない。アポの前に相手の名前などで検索する、ということがビジネスの基本的なマナーになりつつあるのだと思う。
さらには相手の最近のブログも読んでおきたい。
取材や訪問は1時間くらいかけるのが普通だけど、相手のブログを読んで会う場合と、読まずに会う場合では、同じ1時間でも会話の内容には雲泥の差がある。ブログを読んでいると、ブログの内容をベースにし、さらに発展した詳しい話ができるわけだ。
反対にブログを読んでいないと、ブログの内容を繰り返すだけで1時間が終わってしまう。双方にとって効率の悪い時間の使い方になってしまう。
一方、今回の久米さんの原稿では触れておられないかも知れないが、久米さんがいつもおっしゃっていることに「ブログは、最高の履歴書であり、名刺である」という言葉がある。
僕自身、最近はありがたいことに会ったこともない人から「会いたい」と言ってきてくださることが増えてきたが、やはりどんな人か分からないと会うのにちょっと勇気がいる。以前、「会いたい」と言われたので新幹線に乗る直前に無理やり時間を作ったら、「競馬予測ソフトで一攫千金を狙いませんか」というセールスだった。
反対に「わたしはこんなブログをやってます」という一言がメールに書いてあると、安心する。ブログを読むことでその人がどんな人だか分かるからだ。ブログを読んで会いたくなり、こちらのほうから会いにでかけたこともあったくらいだ。
ビジネスの基本はコミュニケーションである。コミュニケーションの道具が変わり、マナーが急速に変わっていく中で、今まで通りのやり方を通し「無礼千万なやつ」と思われないようにしたいものだ。