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株式会社関心空間の前田邦宏氏にお話をうかがった。僕自身が参考になったコメントは以下の通り。
・もとはソリューション事業中心だったが、関心ドットコムというコミュニティメディア事業が拡大中。
・ソリューション事業とメディア事業が半分ずつ。メディア事業が成長の原動力になると考えている。
・ネットは双方向コミュニケーションの道具。一方通行ではもったいない。
・きれいなホームページだけでは価値は伝わらない。第3者の視点が語られてこそ、商品の本当の価値が伝わる。
・消費者と企業の対話は始まったばかり。うまく距離感を持った対話は、これからより正しい方法に近づいていくはずだ。
・関心ドットコムの主流ユーザーは、自分を世の中の前面に出したいというより、ゆるく人とつながりたいというタイプが多い。お金や売名のためよりは、気持ちよくつながっていたい。自分が好きだと思うものと同じものが好きな人とその分だけつながりたい。ゆるやかさが好きという人が多い。
・つながりの深いコミュニティ、浅いコミュニティを複合的に重ねて、その中で居心地のいい場所に滞在できるようなサービスにしたい。1つのサービスで網羅するのではなく、複数のサービスが有機的につながり、どこにでもいけるサービスを目指している。人がほかの人や物、サービスとつながるためのプロセスや構造の機微にたいして、どういったインターフェースを提供できるのか。
・小さな断片的情報をシステム側に提供し、システム側がこちらの意を汲んだ情報を出してくれるという仕組みを作っていきたい。
・ケータイの中に趣味志向のデータを入れ、GPSと連動させ、周辺の店舗、施設の情報を表示させる仕組みとか。われわれのちょっとした振る舞いで、システム側が理解できるわれわれのニーズがあるはず。それを追求してみたい。
・サービス運用者がメリットを提供しようとしてくれている。その心意気や誠実さがサービス運用者の評価になって信用が高まる。信用が高まるところに個人情報が集まり、全体の利益のためのルールを作り合って新しい仕組みができるのではないだろうか。
・スポンサー空間。関心ドットコムの中に、法人ユーザーのアカウントを開設。口コミのサイトの中に法人ユーザーという「人格」が現れるのに、当初はアンバランスな感覚を持つのではないかという意見があった。広告の未来って、こんな感じでは?
・法人の書き込みだけど、プロのライターのライティングという感じがしなくて好感が持てる。本屋やレコード屋にいけば、店長さんや店員さんがPOPで宣伝文句を書いている場合があるが、あれに非常に近い感じ。つながりも「売らんかな」というものだとは思われずに、共感を持って受け入れられる。職業として仕事をしていても自分の会社や商品に愛情を持っている。そういう人のコミュニケーションが、ユーザーに伝わる。
・「深沢直人」つながりで一般ユーザーとつながることもある。共感を持って店舗とユーザーがつながる。
・スポンサー同士が消費者視点でつながりあってる。ザリガニワークスとアシストオン。
・文化放送と毎日新聞の「プランテッド」。メディアとメディアのコラボレーション。
・「プランテッド」が「関心空間」内にオンラインのコーナーを設置。テーマにあわせてキーワードを投稿できる。
・文化放送ジューシースタイルという番組も、スポンサーとなってアカウントを開設している。投稿されたキーワードの中から、幾つかを選んで番組内で紹介したりしている。
・投稿はがきを関心空間が集積しておいて、番組やメディアがいいものを紹介するというイメージに似ている。