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「ネット上で情報を流すと紙に印刷した情報が売れなくなる」ー。2000年ぐらいから、従来型メディア企業の人のほとんどがこう考えていた。ネット上でがんがん情報を出したり、原稿を本にまとめる前にブログで公開するような人間は頭がおかしいとさえ言われた(それって、オレじゃん。汗)
でも最近、「おもてなしの経営学」や「パラダイス鎖国」を読んで、ブログを本にするビジネスモデルって、十分成立するんだってことが証明されたと思う。
僕自身、中島聡さんや海部美知さんのブログにアクセスしたことは当然ある。有名ブログだから。
でもすべてのエントリーを読んできたというわけではない。読むべきものが多過ぎて、いくらすばらしい書き手のブログでも毎日チェックできるものではない。そんな僕のような「熱狂的ファンではないけれど、何本かのすばらしいエントリーに共感したことがある」というレベルの読み手にとって、出版社が新書にまとめてくれるのは、非常にありがたい。そのブロガーの主張のエッセンスをコンパクトにまとめてくれているからだ。その代金としての700円は、決して高くない。だってそのエッセンスを得るためにブログのエントリーを全部読むわけにはいかないもの。
「おもてなしの経営学」のアマゾンの書評には、「ブログをまとめただけのもの」という低い評価のものもあったが、熱狂的ファンにはそうでも、僕のような普通の読み手にとっては十分に価値のある本だと思う。(そう思うならアマゾンでそう書評を書いてやれよ>自分。はい、そうします>自分。大阪名物、一人ボケ、一人突っ込みでした)
「本を出したいんですけど」という相談を受けることがあるが、アドバイスは「ブログを書け」。それにつきます。
「ブログ書いているんですが、出版社からオファーがこないんですけど」。内容(妄想系とか)、姿勢(攻撃的過ぎるとか)の問題かもしれませんね。それに対しては「ブログをお楽しみください」ということ以外、特にアドバイスはありません。出版することがすべてではないですから。