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古くはマイクロソフトの「ウィンドウズ95」の発売など、これまでに新商品発売の「お祭り」をいろいろ見てきたが、今回の日本でのiPhone3G発売前後のお祭り騒ぎは、メーカー側が莫大なキャンペーン費用を投下したり、マスメディアが主導して引き起こしたものではない。それが、これまでの新発売祭りと大きく異なる点だ、と個人的に漠然と感じていた。
そこで株式会社プラスアルファ・コンサルティングにテキストデータ解析ツール「見える化エンジン」を使って、iPhone発売前後のブログの書き込みを解析してもらった。それにPTP社のテレビ放送の報道データと比較したのが次の図。見ていただいたら分かるように、明らかにブログが報道に先行している。
発売日以降は、報道件数が急速に減少するものの、ブログの書き込みは細く長く続いている。いわゆる「ロングテール」現象が確認できるわけだ。
このロングテール現象なんだけど、米国では報道とブログの関係は以下のようになる、と早くから指摘されていた。つまり、最初はブログなどネット上で話題になり、それがマスコミで取り上げられ大きく広まるが、その後マスコミの報道は早い時点で急速に減少し、一方でブログどでは長期間に渡って語り継がれる、というもの。
こういう話が、3、4年前ぐらいからブログ界隈で議論されるようになっていたんだけど、そのとき割と多くの人が、「日本では、最初の話題提供の役割はマスコミが担い続ける」と主張していた。マスコミ人がそう主張したいのは分かるんだけど、マスコミ関係者以外でも「日本人は自分からタダで情報など発信しない」と主張する人が多かった。
でもプラスアルファ・コンサルティングの解析結果を見ても分かるように、日本でも最初のヘッド部分はネットの口コミの役割になり、それをマスコミが追いかける、という形になってきたんだと思う。