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読んだ
湯川さん アンタすげぇよ。僕自身がなんとなく漠然と通信とインターネット広告について感じていたことが めちゃくちゃわかりやすく 理路整然と書かれてる。 そうそう俺はこういうこと感じてたのよ。(中略)しかし、湯川さん 広告でなく、ましてやインターネットの中の人でもない 新聞の人がここまで見抜いてるってどうよ?既存総合大手のネット以外の部署の人はどう考えてんのかな? 広告人必読ですね。
なんか会社に内緒でこっそり書いているっぽいブログなんで、あえてリンクを張らないが、「次世代マーケティングプラットフォーム」にこんな書評をいただいた。このフランクな書き方が非常にうれしい。思いがストレートに表現されている、こういうところがブログのいいところなんだなよなあ。
さて、でもどうしてここまで絶賛してくださる読者と、そうでもない読者がいるのか。ツボにはまる人と、はまらない人の違いってなんなんだろう、ってことをしばらく考えている。
それは本を読む前にどんなことに思い悩んでいたのか、ということに尽きるのかもしれない。広告業界であれ、メディア業界であれ、「自分の業界はどうなるのか」「どうキャリアプランニングしていけばいいのだろうか」と悩んでいて、しかもクロスメディア的な手法や「クリエイティブとテクノロジーの両方をやっていくという手法」に対しても「10年後、20年後も、それで本当にだいじょうぶなのだろうか」という漠然とした不安を持っている。そんな人にとっては、この本がツボにはまるのだと思う。
一方で「クロスメディア的な手法ぐらいまでなら楽しいが、テクノロジー一辺倒のマーケティングはどうも自分には合わない。検索連動型広告のビジネスなんてやってても面白くない」というような人にとっては「まあそういう広告の形もあるかもしれない」という感想になるのだろう。
また広告業界やメディア業界がどうなろうと、直接大きな利害がない立ち位置の人にとっては「未来を見通す視座を得た」という感じの感想になることが多いのだと思う。
そして周辺のグレーの領域、マーケティングプラットフォームの領域で既に活動しているネット企業の人にとっては、「自分のやっていることが正しかった。未来は明るいと再確認した」というような感想になり、未来がその方向であることは承知の上で既にウェブ解析などの分野で全速力で最先端を走っている人には「当たり前の話。新しい事例がない本」ということになるのだろうか。
編集者の織茂さんは、「あらゆる層の読者に評価される本って絶対にあるはず、謙虚にそういう本を作っていきましょう」っていうけど、そんな本ってあるのかなあ。
既存総合最大手の〇通さんですが、役員全員に配布され幹部クラスはほとんどが読んでいる、と中の人が言ってました。