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昨日某所で友人の猪又さんと久しぶりにゆっくり話をする機会を得た。
その中で猪又さんが「この本でメディアと広告の未来が1つに完全につながりましたね」という感想を述べてくれた。この本とは「次世代マーケティングプラットフォーム
」のこと。ありがとうございます!そこまで著者の主張を完璧に理解してくださると本当にうれしいです。この本を出してよかったと思う瞬間でした。
実は編集者の織茂さんもその部分を一番評価してくれているんです恐らく織茂さんほどこの本を何度も読み返している人はいないと思うのですが(編集者だ
から当たり前なんですけど)、読み返すたびにその部分への理解が深まるようで、重版のときの再チェックで読み返してくれたときも、「読み返してみて、湯川
さんのこれまでの主張が見事に1つにまとまっていて、やっぱりいい本だということを再確認しました」というような興奮気味のメールを送ってきてくれた。まあ著者と編集者が自分たちだけで「そうだよね、いい本だよね」と盛り上がっているのも、笑える構図ではありますがwww。
これまでの著書では、「人々の表現欲求の高まりの結果、メディアはすべて参加型になる。そのメディアを資金的に支える仕組みが今一番求められている」という主張を展開してきた。今回の本では「広告はマーケティングプラットフォームになる。そのプラットフォームに不可欠なのが消費者の情報データであり、その情報やデータの宝庫がコミュニティであり、参加型メディアである」という主張になっている。
参加型メディアはマーケティングプラットフォームを必要とし、マーケティングプラットフォームは参加型メディアを必要としているわけである。つまり「1つにつながった」わけだ。
メディアとマネタイズ手法がカップリングされたときに1つの時代を形成する、とこれまで主張してきた。ポータルサイトとバナー広告がカップリングされたことでポータルが全盛時代を向かえ、ヤフーがその覇者として君臨した。次の時代には、検索エンジンと検索連動型広告がカップリングされて、検索全盛の時代になった。覇者はグーグル。それが現時点である。
そして今、ウェブは次の時代へ移行しようとしている。その時代のメディアは参加型メディア(ソーシャルメディア)であり、マネタイズ手法はマーケティングプラットフォームになるのである。これが次の時代の形であり、恐らく最終の形なんだと思う。ポータル、検索の時代は、あくまでも過渡期なのだと考えている。
メディア、広告、ウェブの未来が見えた、というのはこういうことなのである。ここまで読み取ってくれた猪又さん、本当にありがとう。著者冥利につきます。