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【第3回】グーグルとDr.Emailで文章を確認
前回はtwitterで頻繁につぶやくことで英語脳になる、という話をしたが、今回はそのつぶやく際に便利なツールを幾つか紹介しよう。
▼つぶやく前にグーグルで検索
twitterでつぶやく前に、フレーズごとグーグルで検索する癖をつけたい。グーグルで検索すれば、実際にそのフレーズで合っているのかどうか、参考例が一瞬にして出てくる。
この際にグーグルは日本語版ではなく英語版を使おう。iPhoneでグーグルにアクセスすると日本語版が自動的に表示されるが、日本語版のページの下にgoogle.com in Englishとあるので、そこをクリックすれば英語版が表示される。
わたしはグーグルを多用するので、画面下の「+」マークをクリックして、「ホーム画面に追加」を選択し、ホーム画面にグーグルの日本語版と英語版の両方を
アイコンとして表示させている。そしてちょっと自信のないフレーズに関しては、フレーズごとグーグルの英語版ですぐに検索できるようにしてある。
▼日本人は冠詞が苦手
多くの日本人は、英語の冠詞が苦手である。米国でESL(英語を母国語としない生徒・学生の英語補修制度/English as a Second
Language)の教師に聞いたことろ、どうやら他の外国人に比べ日本人は冠詞の間違いが最も多いのだそうだ。日本語には「a」「the」のような冠詞
がないので苦手なことは分かるのだが、他の外国人にはそれほど問題でないということは少々驚きだった。
それはさておき、「図書館へ行った」とつぶやくときは「I went to library」なのだろうか、「I went to a library」なのだろうか。それとも「I went to the library」なのだろうか。図書館は1個、2個と数えることができる物なので、やはり「a」が必要になるような気がするが、確か「学校に行く」という表現は「I go to school」だった。「a」が不要なのだ。
でも「I go to
school」は、単に「学校という建物へ行く」という意味ではなく、「学校へ勉強しに行く」という意味の慣用句だから「a」は要らないというような話
だったような気がする。図書館へは勉強しに行ったのだが、慣用句ではないから「a」か「the」が必要だろう。中学で「初出はa、2度目以降はthe」と
いうように習った記憶がある。図書館のことをつぶやくのは今回が初めてなのだから、やはり「a」か。
読者のみなさんは、このように迷ったことはないだろうか。そんなときはグーグル英語版でぜひ検索していただきたい。
試しに検索窓に「I went to
library」というフレーズを入れて検索すると、「I」「went」「to」「library」を含むページのリストが無数に表示される。ざっと見て
みると、見出しなどでは「I went to library」というのはあるが、本文中に出てくるフレーズとしては「I went to the
library」が圧倒的に多い。実際にページにアクセスしてみると、文章の初出であっても「the」がついていることがわかる。
▼図書館の冠詞が「the」になる理由
実はわたし自身、学生時代にこの表現で一度アメリカ人の友人から間違いを指摘されたことがある。その友人への手紙の中で「I went to a
library」と書いたら、次にその友人に会ったときにその手紙を見せてくれて「I went to the
libraryが正しいんだよ」と教えてくれた。
「でも文章の中で
libraryという言葉が出てきたのは初めて。theをつけるのは2度目以降じゃないのか」と聞いてみた。彼はなんとか違いを説明しようとしてくれた
が、結局うまく説明できないようだった。そして「とにかくこういう場合はtheなんだよ」と言い放った。彼にとっては、あまりに当たり前過ぎることなん
で、うまく説明できなかったのだろう。
このことがあってから「初出はa、次以降はthe」というルール以外の別のルールがあるのではないかと思い、冠詞に注意を払うようになった。
今でも残念ながら冠詞の使い方を完璧に理解しているとは言いがたいのだが、ぼんやりと分かってきたのは「I go to
school」というような単に「行く」ということ以上の意味(この場合は「勉強しに行く」という意味だが)を持つ慣用句の場合は冠詞が省略されることが
ある。「I go to
church」も同じだ。教会という建物へ行くという意味ではなく、礼拝に行くという意味で使われるので「a」や「the」が省かれるのだ。
そうした別の意味を持つ場合を除き、単純に建物や場所へ行くという意味の場合、その物が数えることができる場合には必ず冠詞がつく。そして冠詞は、自分と相手が同じ物を想定している場合は「the」になるのだ、ということだ。
「図書館へ行った」ということを同じ大学の友人に言えば、相手は大学の図書館を想定する。だから「the」なのだ。
家の近くに公共図書館があり、家族や近所の人に「図書館へ行った」と言う場合は、みんな近くの公共図書館を想定する。だから「the」なのである。どの図書館かを示ししているかを共に認識しているから、「その」図書館でいいわけだ。
ところが東京のような大都会で、図書館を探し、見つけた場合はI found a
libraryとなる。「とある」図書館ということを強調したい場合はaになるのだ。「とある」という意味を強調する必要がない場合は、図書館に限っては
theとするほうが一般的だと考えていいだろう。
▼つぶやきはDr.Emailで書く
わたしは米国で通算20年間生活した。20年も住んでいたのに「英語ができません」と言うのもちょっと恥ずかしい。そこで堂々と「英語をしゃべれます」
「バイリンガルです」と公言している。しかし実は、スペルや文法はからっきしだめである。細かいことが苦手という性格的なものがあるのかもしれないが、ほ
んとうにひどいものだと自分でも思う。
そこで英語で文章を書く上でスペルチェッ
カーは欠かせない。gmailなどのパソコン上のメールサービスにはスペルチェッカーが付いているので、パソコンで英語を書くときにはそれを利用している
が、iPhoneで英語の文章を書く際にはDr.Emailという115円で購入したアプリを利用している。
iPhoneの基本ソフト自体に簡単なスペルチェック機能がついていて、正しいスペルを提案してくれるときもあるが、どういうわけかすべての単語について提案してくれるわけではない。そこでスペルに自信のない単語はDr.Emailを使って確認するようにしている。
またDr.Emailには文法チェック機能がついていて、文章を書き終わってgrammarボタンを押すと、問題がなければCORRECT、間違っていれ
ばWRONGと表示される。WRONGの場合は、問題の箇所に「?」マークが表示されるので、その部分の表現を考え直し、CORRECTと表示されるまで
いろいろな表現を試せばいい。