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twitterを使っている人には馴染み深いURL短縮サービス。140文字の制限の中に長いURLを入れるとあっという間にいっぱいになっちゃうので生まれたサービスなんだけど、これまでBit.lyとか何社かのベンチャーが無料で提供していた。そのURL短縮サービスをGoogleとFacebookが自ら提供することになった。
なぜそんなサービスに、わざわざウェブの二強が?
考えてもみてごらんよ。Twitterを使っている人は、おもしろいウェブページを見つけたら、短縮サービスを使ってURLをTweetする。短縮サービスの運営者は、どのウェブページが今人気かをリアルタイムで把握できる。特定の商品に関連するページが人気だと分かれば、ECサイトはその商品をフィーチャーしたページ作りをすることで売り上げを増やせる。リアルタイムで人より速く情報を得られることはすごいことなんだ。
Googleの発表によると、GoogleはGoogleツールバーの中の1機能として提供する。
Googleが提供することで安定したセキュアなサービスが実現するという。確かに急にサービスを停止しましたって言われたら、ウェブ上がリンク切れだらけになって大変なことになってしまう。また短縮されちゃうとドメイン名まで見えなくなるので、リンクの先に悪徳サイトがあることが分からない。アクセスするだけで、ウイルスに感染することだってある。
FacebookもURL短縮サービスを発表した。
でもどうして同じ日の発表になっちゃうんだろうね、こういうのって。多分同じようなことしていてるんで、他社の発表があると慌てて自分たちも発表するんだろうなあ。発表が遅れると、出遅れたみないなイメージになっちゃうから。TechCrunchによると、今回の順番はFacebookが先で、Googleがすぐに後追いしたようだ。
Facebookによると、モバイル版Facebookでは既に運用しているのだそうだ。
で両社がURL短縮サービスに乗り出すと困るのが、このサービスのパイオニアのbit.ly。Twitterでおなじみのサービスだ。URL短縮サービスの価値は、ウェブの「今」を知ることだから、できるだけ多くの情報を持っているほうの勝ち。bit.lyがあっという間にGoogle、Facebookに追い抜かれてしまう可能性がある。
こうしたことを考えると、新しいウェブサービスって、その価値が簡単に理解されちゃうとあっと言う間にウェブの巨人に潰されるもんだね。Googleもそうだってけど、最近では「Twitterって儲からないんでしょ」と言われてるけど、それぐらいがちょうどいいんだろうなあ。
僕もこれまで従来型メディア関係者にソーシャルメディアに進化するように勧めてきたんだけど、「金儲けの方法を示せ。金儲けの方法を示せない事業計画を持ってくるな」と言われ続けてきた。でもやはり人が集まればそこにビジネスが生まれるってことを信じて進むぐらいでないと、簡単に真似されちゃうもんなんだろうな、世の中を変えるくらいのウェブビジネスって。