サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

Google検索の中の人の偉い人が語る検索の未来

 英テレグラフによるGoogleのMarissa Mayerさんインタビュー
 MayerさんはGoogle検索の製品、ユーザーエクスペリエンスのVP(副社長と訳す人もいるけど、僕は部長のようなものだと思うよ)。
 Mayerさんの考える検索の進化の領域は3つ。モード、メディア、パーソナライゼーション。モードとは、検索へのアクセスの仕方を意味しているそうだ。先日発表されたGoogle Gogglesのように、ケータイのカメラで写した写真をキーワードのようにして検索するというようなもの。
 メディアというのは、検索対象のコンテンツのことを指すようだ。画像検索、ビデオ検索に加え、最近ではTwitterのようなリアルタイム検索なんかがこの領域に入る。
 パーソナライゼーションは、そのまま。でも面白いのは、SNSの中の友人の情報なども検索できないか検討しているらしいということ。

 今は、友人の情報でもその友人が「公開」設定しているものなら、検索対象になる。でも「友人にだけ」公開になっていると、たとえその友人の輪に含まれていてもGoogleでは検索できない。Facebookじゃないと検索できない。でもこうした友人の持つ情報を検索結果に反映できれば、いろいろと面白いことができる。例えば飲食店を検索しても、今のようにリンクが最も多くはられている飲食店のページが上位に表示されるのではなく、友人が頻繁に利用している店が上位に表示されるようになると便利かも。「その人の友人を見れば、その人の人物像が分かる」と言われるように、ネット上の人間関係(ソーシャルグラフ)をベースにした情報サービスって非常に使い勝手のいいものになると思う。以下、Mayerさんの発言。

“Understanding the social network structure and the permission rules around social networks status updates when they are not public – will really empower us in terms of search.”
SNSの非公開の「今なにしてる」情報の周辺の構造や許可ルールを理解できれば、検索がパワフルなものになる。

そして究極の検索は、もっと直感的なものになるという。

she calls the ‘omnivorous’ search engine –i.e. one which is able to take a user’s total context – where they are, what they were just reading, which direction their mobile phone is pointed and so on.

 Omnivorousというのは雑食ということ。雑食系の検索エンジンw。どんな情報でもガツガツ取り入れて、最も適切な検索結果を表示する、ということだ。
 例えば、現在地、最近読んだ本、ケータイの向いている方向とか、あらゆる情報を参考にして最適な結果を出す。これって、ケータイの領域から進化するのかもね。パソコンでは入手できない情報がいろいろ入手できるから。
 最近Googleが始めたiPhoneの音声検索って非常にできがいいんだけど、これに位置情報が加わればもっといいと思った。例えば、東京で「我孫子」と検索すれば、関東の我孫子周辺の情報を、大阪で検索すれば大阪の我孫子周辺の情報をそれぞれ出してくれれば便利だと思う。スターバックスと検索しても、一番近くのスタバを表示してくれればうれしい。だっていろいろ入力する時間がないから音声で検索するんだから。

モバイルバージョンを終了