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自分が作ったもの、特に出来がいいものだったら人に見てもらいたいと考える人は多いだろう。今では自分の作った作品をいろいろな場所で公開することができる。
写真ならFlickr、イラストならpixiv、各種ファイルならscribdなど公開したいものに応じていろんなサービスがある。UPすれば興味のある人に見てもらったり、時にはコメントまでもらえたりする。
でも、公開して共有したいものがマンガだった場合はどうすればいいのだろうか。スキャンしてscribdに投稿する?それも可能だろう。でも、忘れてはいけないのは人気のあるマンガの書き手の多くは日本人だし、読み手の多くも日本人だという点だ。
昨年8月にローンチされたMANGAROOはまさにマンガを投稿するためのプラットフォームだ。投稿自体は非常に簡単で j-peg/pig/gif 形式で投稿するだけでいい。複数のページを同時に投稿したいときはZipファイル形式で投稿できる。つまり、自分の描いたマンガをスキャンさえすれば投稿することができる。スキャンする環境が無い人は原稿(もしくはコピー)を直接郵送すると手動でスキャンして投稿してもらえる。これなら、面倒な手続きが苦手な人でも大丈夫だね。
投稿したマンガは専用のビュアーを使ってflash形式で閲覧することができる。もちろん、埋め込みのコードも公開されてるので自分のBlogやWebサイトにも埋め込むことができる。今までBlogやWebサイトに自分の作品を投稿していた人にとってこの機能は非常に便利だと思う。各種ソーシャルメディアへとの連携もスムーズなので、読後の感想や作新の紹介を非常に簡単に行うことができる。
では、読者の視点ではどうだろうか。サイトを覗いてみるといくつか面白いマンガが投稿されているのが分かる。例えば、puzzleやF104をつくる話なんかは普通に面白い。ビュワーが縦長で若干見切れることがあるものの、別ウィンドウで作品を表示する他サービスよりは使い勝手がいい。代表の西嶋さんによればアマチュアのマンガの書き手は約1万人で、現在のMANGAROOの書き手の数が100人程度とのことなので、残りの書き手にいかに使ってもらえるサービスにするかが今後のカギだといえる。
競合するサービスには小学館のdreamtribeやケータイに特化したマンガ★ゲット、Comicleなんかがある。どのサービスも作品の質をいかに高めることができるのかが、プラットフォームになれるかのカギだろう。いかに面白く読者に興味を持ってもらえる環境を整備するか。Pixivのようにセミプロが参加したくなるような環境作りは重要だと思う。マンガの世界ならプロのマンガはもちろんのことアシスタントや各種賞に応募するレベルの人の作品が読めるようだと読者も増えるだろうね。
今後の展開としては、MANGAROO内にBook Storeを開設し、作家が自分の作品をオンラインで販売できるようにしていきたいとのこと。この取り組みはすばらしい。APIの公開やSDKの配布も考えているとのことで、このStoreで購入した作品を複数のデバイスやアプリで読めるようになるといいね。まだ始まったばかりのサービスだけど、今後の成長に期待したい。
最後にオススメの作品を貼っておこう。