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TwitterアカウントとiPhoneさえあればその場から約3分でライブ動画が配信できる「TwitCasting Live」はAppStoreから無料でダウンロードできるiPhoneアプリ。その手軽さや使いやすさは2010年2月3日の公開以来、2週間で3万ライブを突破したことからも伺える。
ライブ動画配信といえばUstreamが有名だが、Ustreamよりも少ない帯域を使うため、ビルの中など電波状況が少し悪いところでもiPhoneを使って放送できたりするという。
Ustreamは上り帯域が最低でも320kbps必要なのに対し、TwitCasting Liveは56kbps という低帯域でも映像と音声を配信できるように設計されている。電波の状況に応じて柔軟に fps、画質・音質を調整して配信するので、ビルの中などでも配信可能だったりすることが多いという。無線LAN+パソコンでしっかりとした配信には USTREAMだが、iPhone 片手にちょっとしたライブ配信には TwitCastingのほうが便利かもしれない。
iPhoneで受信する側は、iPhone画面の上半分でライブ動画をみながら、Twitterのつぶやきを見ることができる。その場でつぶやいたり、リプライすることも可能だ。
このアプリを開発したサイドフィード株式会社の大森さんに「TwitCasting Live」の特徴的な利用事例を伺ったところ「飲み会の生中継」が多いそうだ。
「飲み会に来られない人や遅れて来る人に『TwitCasting Live』で動画を配信し、閲覧者は『twitter』でコメントする」まさにオンラインとオフラインのコミュニケーション相互補完。ちなみに「映っているのは焼肉やお寿司が多い」そうだ。焼肉やお寿司は視覚的に訴求力が高いのだろうか。
すでに伊集院光氏(twitter.com/HikaruIjuin)が街頭からのライブ動画配信を行ったり、オリエンタルラジオの中田敦彦氏(twitter.com/picolkun)が『笑っていいとも!』生放送中の楽屋をライブ配信するケースなど芸能人の「TwitCasting Live」利用例も見受けられる。
「現在『TwitCasting Live』を世の中に拡げている段階。具体的な使い道はユーザーさんに作っていってほしい」と大森さん。回線インフラが良好ではない国や地域からもスムーズに動画を配信できるよう品質にも配慮しているので、思わぬ場所から面白いライブ動画が誕生する可能性を秘めている。
「TwitCasting Live」はさしずめ“属人動画”。街歩きや屋内の小さな気づきを共有する手助けに向いていそうだ。筆者なら「twitter」を使って140字のレシピをツイート、作り方を「TwitCasting Live」でライブ配信してみたい。ただしそれ以前に「台所の掃除」という動画配信技術よりも高い壁が存在するが。
第二次ベビーブーム最盛期、12月24日生まれ。
埼玉県立某国際高校、某都内私立大学を卒業。
印刷会社のDTPオペレータを経て電子書籍販売会社へ移籍。主に電子書籍の内部制作・外注管理を担当する。
2009年、突然何を思ったか湘南ベルマーレの「スポーツマスコミ塾」に半年間通って原稿の書き方・企画の立て方・取材のしかた等をひととおり学ぶ。
現在はKindleやiPadをネタに盛り上がる電子書籍界隈に一言二言三言モノ申したく修行中。
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