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“Moby”の最大の特徴は2つ、価格とターゲットです。フラッシュ対応、高解像度、Wi- Fi・ Bluetooth・FM・GPSに接続可能で、長いバッテリー寿命、3Dにまで対応し、さらに電子リーダーとしても機能する。これだけ多機能で、その価格はなんと99ドル。499ドルから購入可能なiPadの約5分の1です。また”Moby”は、具体的に「教育の現場」に狙いを定めて開発されています。アメリカでは1冊60ドル~200ドルもする教科書。”Moby”を使うことで、生徒は教科書の高額購入や持ち運びから解放され、また教育提供者もデジタルの教科書を常に最新状態にしておくことができるというメリットがあります。また、よく論点になる学校内でのインターネット接続に関しても、3GではなくWi-Fiを利用することで、生徒のウェブ閲覧を制限することができちゃいます。
多機能スマートフォン、電子リーダー、ネットブックと、トータルなプラットフォームソリューションを可能にする”Moby”。他のタブレットでも同じ機能を提供するものはありますが、99ドルというリーズナブルな価格は簡単に実現するものではありません。一般への販売はまだ先ですが、ワシントンD.C.の公立学校への試験導入が予定されているそう。教育現場への”Moby”導入の可能性は大いにありうると思いますが、この機能と価格帯なら、マスへの普及も現実味を帯びてくる気がします。
私たちが単なるガジェットとして生活に取り入れようとしているものを、自分たちの生活を超えて、教育現場にどう導入するかということが検討されているアメリカ。紙中心の教育現場に、いかにデジタルをうまく取り入れるか、といったことに取り組む姿勢は日本ではまだまだ見られません。この姿勢には、多く見習い、学ぶ点があるように思います。
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