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ところがそこに強敵が現れた。Appleである。AppleがiPhoneの次期OSでソーシャルゲームのプラットフォーム事業に参入することを明らかにしたのだ。
iPhone OS4.0の発表会では、Appleのソーシャルゲーム・プラットフォーム「Game Center」については簡単に説明されただけだった。
具体的には、発表があったのは、ゲームをするために友人を招待できる機能、自分と同じレベルのプレーヤーをそのときにオンライン状態にある世界中のユーザーの中から探してくる機能、自分のスキルを友人や、世界中のプレーヤーと比較できる機能、ゲームの中でどのステージにまで進んだのかを友人と比較できる機能、の4つを搭載すること。iPhone OS4にプレビューとして搭載され、年内にはすべてのiPhoneユーザーが利用できるようになるということ。それぐらいしか正式に発表されていない。
さてモバゲータウンはどう出るのか。
正面から衝突するのだろうか。iPhoneのGame Centerよりも多くの機能をもたせGame Center上の1つのコミュニティを目指すという戦略もあるかもしれない。
そんなことをしてもAppleに勝てるはずがないー。そう思う読者もいらっしゃるかもしれない。
僕はまだそれは分からないと考えている。というのは、ソーシャルメディア時代において勝つのはユーザーに近いプレーヤーだからだ。ユーザーが大事にするコミュニティを持つプレーヤーが勝つのだ。一番大事な人間関係を含むコミュニティを持つプレーヤーが勝つのである。
Appleはそうした人間関係を含むコミュニティを持っていない。ソーシャルメディアを持っていない。それがAppleのアキレス腱である。たとえAppleであってもFacebookやTwitterには勝てない。iPhoneがFacebook、Twitterの搭載を拒否し、Androidが受け入れれば、4億人といわれるFacebookのユーザー、1億人といわれるTwitterのユーザーの多くはAndroidに流れることだろう。Flashには勝てたとしても、ソーシャルメディアを敵にまわして勝てる企業などない。
Appleもそのことは分かっている。なのでGame Centerを通じて自前のソーシャルメディアを持とうとしているのだと思う。
AppleがGame Centerを通じて自前のソーシャルメディアを持つ前に、モバゲータウンが中国語、英語圏でゲームを核にしたソーシャルメディアを確立することができるかどうか。勝負はそこにかかっているように思う。
そのためにまずはモバゲータウンをスマートフォンに載せることが必要ではないかと思うのだけれど。
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