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音楽ほど世界共有で人々の心に影響を与えられる創造作品はないのではないだろうか。しかし、それらを自分のウェブサイトや製品の中で使用するのはとても敷居が高い。著作権があるので、無断使用はもちろん問題があるが、既存の商業曲を使用したり、オリジナルでオーダーするのはコストがかかり過ぎてしまう。とはいえ、アマチュアにオーダーして、質の悪い曲を提供されるのも困る。
そんな状況に「MusikPitch」は一石を投じるのかもしれない。このサービスを使えば、簡単な手続きで、自分が欲しい楽曲をコンテスト形式で募集することができる。
開催できるコンテストは「広告」「映画」「インディペンデント映画」「映画トレーラー」「BGM」「CM向けジングル」「テレビ番組」「CM」「テレビゲーム」「ウェブ動画」「ウェブサイト向け・ポッドキャスト」「パーソナルソングス」「結婚式向け」。これらのカテゴリーを選択して、賞金等を設定し、コンテストを開催する。
現時点で実施されている(された)コンテストを参照すると、賞金は100ドル程度から高いものは2500ドル。将来の収入に応じて(Future royalties)という条件にするケースもある。
ソングライターという視点からみれば、こまでにも作品公開の場所は「SixtyOne」を筆頭に(筆者も少しずつ公開してる[link])いくつか存在し、評価を得られるかどうかによって、スターダムに上がっていくようなパスが用意されるようなものもあるが、やはり利用され活用されていくというステージ出るまでには多数の障壁があり、単にサイトで人気が出ても作家として実りが得られないということも多い。
賞金がある以上、金額が高いところが人気になりやすいが、コンテストという形式の良いところは、コンテストのテーマや目的が優れていれば、良質の作品が集まりやすくなる可能性はあるということだ。著名人などがコーディネーターやオーガナイザーとして参加したり、社会的意義のあるテーマが設定されていれば、ソングライターの意欲も高まる可能性もあるだろう(ツイドラにプロミュージシャン向谷実さん中西圭三さんが参加されたように)。
いずれにせよ、音楽を利用したい立場からみた時に、品質を担保しつつオリジナリティのある作品を収集することができるこのサービスは、音楽の有効利用に1つの道筋をもたらすきっかけを生むのではないだろうか。
◆ MusikPitch: Custom Music and Jingles for Film, Commercials, Background Music
http://musikpitch.com/
(増田(maskin)真樹)
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。
週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
6月17日 翔泳社より「Twitter情報収集術」を発売。
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