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今週の注目ニュースはなんといってもiPhone4のアンテナ問題に関するAppleの記者会見だったと思います。TechWaveではマスキン増田さんを中心に速報でも詳報でも終始リードできたのではないかと思っています。
ことの発端は、iPhone4の受信感度に問題があるのではないかという米国ユーザーからの指摘に対し、スティーブ・ジョブズ氏が「iPhone4は右手で持ちましょう」と発言したことでした。(関連記事:ジョブズ氏「iPhone 4.0は右手で持ちましょう」…受信感度に問題か 【増田(maskin)真樹】))iPhoneの持ち方によっては、受信感度が悪くなる。それって欠陥なのではないか、という疑惑が持ち上がります。
その後、アンテナ感度の計算式に間違いがあったとするAppleの公式見解が出たのですが、それでもハード面での欠陥ではないというのがAppleの見解でした。
この火種に油を注いだのが、米Consumer Reports誌のレポートでした。同誌がiPhone4のハード面に問題があると指摘したのです。(関連記事:iPhone4は買ってはいけない、消費者情報誌が結論 【増田(@maskin)真樹】)それによると、iPhone4の外枠の金属部分の継ぎ目部分に触れると受信感度が低下するのは、ハードのデザイン面での欠陥であるというのです。
Consumer Reports誌は米国で長年消費者向け商品を独自に審査し公平な立場から論評し続けてきた権威ある雑誌です。この雑誌から問題を指摘されたのですから、Appleに対する米国内の批判が一気に高まります。PRの専門家による「AppleはiPhone4をリコールすべきだ」などという意見も飛び出し、米国メディアは大騒ぎになります。
日本では受信感度が悪いという苦情はそれほど出なかったようですが、リコールとなれば日本のユーザーにも影響がでます。それにただでさえ予約してから入手するまで一ヶ月もかかるという品薄状態なのに、リコール、製造やり直しとなれば、今予約した人が入手できるのがさらに先延ばしになる可能性があります。(関連記事:アンテナ追加処置すればiPhone予約客の入手さらに延びる可能性【湯川】)
そんな中、Appleが異例の緊急記者会見を開くと発表しました。どのような内容になるのか憶測が飛び交いました。
結局、記者会見ではリコールではなく、iPhone4のユーザーにはバンパーと呼ばれるケースを無料で提供するという対処策が発表されました。このバンパーをiPhoneに装着すればアンテナを指でさえぎることがなくなるからです。(関連記事:スティーブ・ジョブズ氏「僕等は完璧じゃない、電話もね」とiPhone4用ケースを無料プレゼント 【増田(@maskin)真樹】 : TechWave)
記者会見の中で他社の携帯電話も持ち方によっては受信感度が低下するとAppleが主張したものですから、他社から反論が寄せられたりしているようですが、まあこれでこの問題も沈静化するのではないかと思います。
Appleの対処に対して僕は(1)リコールはしない(2)バンパーの無料配布もない、と予測しました。(2)を外してしまいました。ごめんなさい。