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iPhone4の電波感度問題に揺れる米Apple。同社は現地時間の7月2日、iPhone4ユーザーに対する文書「Letter from Apple Regarding iPhone 4」を公開した。
この文書によれば「iPhone4のアンテナ構造には問題はなく、ソフトウェアの問題」とのことで、2~3週間以内に実施されるソフトウェアアップデートにより解消されるとしている。
文書の冒頭では「iPhoneは、Appleの歴史の中で最も成功した製品であり、世界最高のスマートフォンとして評価されている。ユーザーによる電波受信問題のレポートを読んだ時は驚いた」としており、持ち方により受信レベルの表示が1つ以上が減少することは「iPhone4だけでなくiPhon3GSでも起るし、Androidマシンや、NokiaやRIMのスマートフォンでもあることだ」と釈明。
iPhone4の側面のメタルバンドの左側にある黒いストラップ部分を強く握るとアンテナバーが4~5本減少することに対しは「通常ではあり得ないほど大きな減少」と言及。アンテナの設計に問題があると思わざるを得ない状態にあったと説明するも、「他のユーザーからはiPhone 3GSよりも受信感度がいい」という報告もあったことを説明した。
では、この問題の原因は一体何だったというのだろうか。 Appleは調査をしたところ、衝撃の事実を発見したらしい。
なんとそれは「電波強度を表示する受信レベルバーの計算式に間違いがあった」ということだった。正常な状態よりも2本以上多くバーが表示されるとのこと。
つまり、本来は1本しか表示されない場所で、3~4本表示されてしまうということもある。左ストラップを握った時に0~1本になってしまうようなことが起こるのは、本来の表示が間違っているためということになる。
今後の対応については、最近AT&Tから推奨された公式を採用し、実際の電波強度通りの正常な受信レベルバーの表示に修正するという。この無料のソフトウェアアップデートは、冒頭で述べた通り2~3週間のうちに実施され、その際は、iPhone3GとiPhone3GSも対象になるとのことだ。
■ Letter from Apple Regarding iPhone 4
http://www.apple.com/pr/library/2010/07/02appleletter.html
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(増田(maskin)真樹)
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。
週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
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