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TechCrunchによると、Appleの決算発表会見で最高財務責任者(CFO)のPeter Oppenheimer氏は、Appleが現在米ノースカロライナ州メイデンにAppleが建設中の巨大データセンターが年内完成の予定だと答えた。総工費10億ドルという額は、GoogleやMicrosoftのデータセンター投資額の約2倍に当たるという。TechCrunchはこのデータセンターがAppleのクラウド版iTunesの中央ハブになる可能性を指摘している。テレビまでも含めた家庭でのデジタルライフスタイル戦略が来年以降いよいよ本格稼働することになりそうだ。
先進国でブロードバンドがある程度普及したことで、データやコンテンツをネット上のサーバーに蓄積させ必要なときにだけ受信するというクラウドコンピューティングが、IT業界の大きな潮流になっている。Appleも当然、音楽を始め映画、テレビ番組、電子書籍などありとあらゆる娯楽コンテンツをネット上のサーバー上で管理するサービスに力を入れてくるだろう。そのための巨大データセンター建設と見るのが自然だ。
そのネット上のメディアコンテンツを楽しむための機器として、AppleはiPodやiPhoneを作り、最近ではiPadという新しいタイプのタブレット機器まで発売した。次は当然、テレビだろう。
今はAppleTVというテレビに接続する機器を販売しているものの、それほど成功しているわけではない。データセンターの完成に合わせてAppleTVを大幅刷新する可能性が大きい。また接続する機器だけではなく、テレビ自体を開発、発売するのではないかといううわさまである。
いずれにせよ、もしAppleが来年早々にテレビの領域に本格参入するのであれば、iPhone、iPadなどで完成させたメディア消費の形がテレビにも応用されるものとみるのが自然だ。すなわちテレビ番組などのコンテンツは、放送、アプリ、ブラウザという3つの経路を通じて配信されるが、ユーザーにとってはこの3つの経路を意識することなく、見たい番組を見たいときに見ることができるようになるのだろう。
テレビの近未来は、iPhone、iPadの延長線上に現れることになる。
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