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ぐるなびは、日替わりクーポンサイト「Piku」を運営するピクメディア株式会社と提携したと発表した。【関連記事:人気のお店や商品のクチコミ割引券をゲットできるサービス「Piku」【東京CAMP】【飯塚章】)
日替わりクーポンサイトというのは、いわゆるフラッシュマーケティングという手法を取り入れている共同購入サービスのサイトのこと。フラッシュマーケティングとは、Twitterなどのソーシャルメディアで商品・サービスの販売開始を告知し瞬間的にユーザーを集め、販売の時間制限をすることで購買意欲を高めるアメリカで注目されているマーケティング手法。この手法で大成功したベンチャーとしては米Grouponが有名。
日本にもここ半年間で同様のサービスを提供する社が20社ほど登場している。
発表文によると今回の提携の目的は次の通り。
ぐるなびは、日本初の日替りクーポンサイトである「Piku」と提携することで、新しいクーポン共同購入サイトを誕生させ、飲食店に対し新規オープンやリニューアルオープン時などの効果的なキャンペーンを実現する販促サイトとして活用していただく狙いがあります。また、ユーザーには、おトクな外食の楽しみ方を提供いたします。
本サイトは9月のスタートを予定しており、ユーザーに喜ばれ、飲食店にも満足していただけるような価値のあるグルメ専用クーポン共同購入システムを見極め、外食業界にとって真に価値のあるクーポンのあり方を追求していきます。
Groupon系サービスが登場したのは、Twitterの普及が背景にある。クーポンなどのお得情報はTwitter上であっという間に広がるので「1000人集まれば5割引」といったようなクーポンでも、その日のうちに成立してしまう。逆に言うとTwitterが普及してなければ、成立しないビジネスだ。
米国でGrouponが創業2年で売上300億円,利益40億円超という驚異的な数字で成長を続けているというニュースと、昨年からの日本でTwitterの本格普及が始まったという状況、しかも技術的な参入障壁がないとなれば、当然ながら同じビジネスモデルで参入しようという人たちであふれかえる。
その中でも最も動きが速かった社の1つが、ピクメディア社。代表取締役の森デイブさんは、カナダ出身の日系三世。2002年に来日し、ENGLISH OK株式会社を設立して、英会話事業やホテルやレストランの会員制優待サービス「KUDOS」などを運営してきた。実は森さんとは、TechCrunchの東京CAMPでお話をうかがったことがあるんだけど、ほんとに気さくないい人。ENGLISH OKを通じて培った多くの企業との関係が、Pikuの強みだと話していた。「でも企業との関係が強みなら、リクルートやぐるなびが進出してくればどうするの?」とちょっと意地悪な質問をしたら、「スピードで勝負かなあ」という感じの話をしていた。
スピードは確かにすごい。今年5月には社名をピクメディア株式会社に変更し、7月9日にはRebate Networks、グローバルベンチャーキャピタル株式会社、ディーアイティー・パートナーズ株式会社などから6億5千万円の資金を調達したと発表している。この資金を持って、年内に大阪、福岡に事務所を設立し、47都道府県のエリアごとに日替りクーポンサービスの提供を目指す計画という。
この手のビジネスのキモは、どれだけ優秀な営業マンを集められるか、ということ。その点、ぐるなびって優秀な営業マンのカタマリのような会社だから、パートナーとしては最適だろうなあ。僕の中でPikuへの注目が一気に高まった。類似Grouponレースで頭1つ出た感じはあるけど、リクルートもすごいし、ほかにも有力なところが幾つもあるので、まだまだ勝負は分からないと思う。
みなさん、どう思う?
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