スマートフォンが世界携帯市場の20%に迫る【増田(@maskin)真樹】

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1990年代初頭から記者としてまた起業家としてITスタートアップ業界のハードウェアからソフトウェアの事業創出に関わる。シリコンバレーやEU等でのスタートアップを経験。日本ではネットエイジ等に所属、大手企業の新規事業創出に協力。ブログやSNS、LINEなどの誕生から普及成長までを最前線で見てきた生き字引として注目される。通信キャリアのニュースポータルの創業デスクとして数億PV事業に。世界最大IT系メディア（スペイン）の元日本編集長、World Innovation Lab(WiL)などを経て、現在、スタートアップ支援側の取り組みに注力中。

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ガートナーは8月12日、携帯型デバイスの世界販売台数が、2010年4~6月期に前年同期比の13.8%増となったと発表した。その中でもスマートフォンが前年同期比50.5%増と躍進しており、世界携帯型デバイスの19%を占めているという。

以下は、ガートナーが発表したレポートに含まれる表データ。

テーブル(出典：ガートナー2010/08)
2010年4~6月期、世界携帯型デバイス出荷台数 (単位：1千ユニット)

メーカー	2010Q2 台数	2010Q2市場シェア(%)	2009Q2 台数	2009Q2市場シェア(%)
ノキア	111,473.8	34.2	105,413.4	36.8
サムソン	65,328.2	20.1	55,430.1	19.3
LG	29,366.7	9.0	30,497.0	10.7
RIM	11,228.8	3.4	7,678.9	2.7
ソニーエリクソン	11,008.5	3.4	13,574.3	4.7
モトローラ	9,109.4	2.8	15,947.8	5.6
アップル	8,743.0	2.7	5,434.7	1.9
HTC	5,908.8	1.8	2,471.0	0.9
ZTE	5,545.8	1.7	3,697.9	1.3
G’Five	5,208.6	1.6	N/A	N/A
その他	62,635.2	19.30	45,977.2	16.1
合計	325,556.8	100.0	286,122.3	100.0

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メーカー単体ではノキアが依然としてトップシェアの牙城を守っているが、スマートフォンをリリースしているアップルやHTCなどが好調で、じわじわをシェアを奪っている傾向を見て取れる。

OS別シェアでAndoroidが躍進

テーブル2(出典：ガートナー2010/08)
2010年4~6月期、OSごとの世界スマートフォンシェア (単位：千ユニット)

メーカー	2010Q2 台数	2010Q2市場シェア(%)	2009Q2 台数	2009Q2市場シェア(%)
シンビアン	25,386.8	41.2	20,880.8	51.0
RIM	11,228.8	18.2	7,782.2	19.0
Android	10,606.1	17.2	755.9	1.8
iOS	8,743.0	14.2	5,325.0	13.0
Microsoft Windows Mobile	3,096.4	5.0	3,829.7	9.3
Linux	1,503.1	2.4	1,901.1	4.6
その他のOS	1,084.8	1.8	497.1	1.2
合計	61,649.1	100.0	40,971.8	100.0

ユニット数でみると携帯型デバイスの出荷は約3億2556万台で、うちスマートフォンは約6165万台で、およそ19%のシェアとなる。

スマートフォン同士(OS)のシェアでは、Android OSが世界トップ3にランクインするという快挙をなし遂げている。RIMやiOSとの差があまりないため、先日の湯川さんの記事の通り、6月24日発売iPhone4(iOS)の数字が反映される7~9月期の集計を待った方がこの状況は明確になると考えられるが、Androidのこの1年の急成長ぶりからすると、さらに上位に食い込む可能性も否めない。いずれにせよ2010年下半期にスマートフォンの激戦が繰り広げられるのは間違いなさそうだ。スマートフォン=携帯の時代はもう目の前に来ている。

■ Gartner Says Worldwide Mobile Device Sales Grew 13.8 Percent in Second Quarter of 2010, But Competition Drove Prices Down
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=1421013

著者プロフィール：増田（maskin）真樹（twitter:maskin・metamix)
　1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
　独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ＆SNS国内展開に広く関与。
　現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
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