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米Los Angeles Timesは、Warner Bros. EntertainmentのBarry Meyer会長がAppleTVの番組レンタル価格を低すぎると考えていると報じた。米カリフォルニア州で開催されたイベントに登壇した同会長がアナリストの質問に答えたもので、テレビ番組の1つの回を99セントで視聴できるAppleTVの料金設定は「われわれにとっていい話ではない」と語ったという。同会長はまた、低料金でレンタル事業を始めるより1シーズンごとにライセンス販売するほうが望ましいとの考えを示したようだ。
ApppleがiTunes storeを通じて音楽配信事業に乗り出した際には大手レコード会社がすべてそろったが、今回のテレビ番組配信事業に関しては、これまでにNews Corpと、Appleのスティーブ・ジョブズが大株主のWalt Disney Co.が番組提供に合意しているだけ。Warner Bros.に加え、CBS、NBCとはまだ合意に達していない。
音楽配信を始めたときには世の中に違法コピーがあふれ音楽業界は壊滅寸前だった。無料で違法コピーするより合法的に購入するほうがカッコいいというイメージを作り出せる会社は、Apple以外になかった。すぐそこまで火の手が迫ってきたので、音楽業界はAppleにすがった。そしてAppleは音楽業界に対して大きな影響力を持つようになった。
この経緯を見てきただけにテレビ業界は慎重になっているのだろう。
はたしてスティーブ・ジョブズ氏は米テレビ業界を説得することができるのか。
それにしてもジョブズ氏をもっても米テレビ業界を説得できないのなら、同氏のいないAppleが日本のテレビ業界を説得できる可能性はかなり低いんじゃないかなあ。結局、日本ではAppleTV、GoogleTVってまだまだ普及しないかもしれない。
でもいずれAppleやGoogleが考えるようなテレビ視聴の形が日本でも主流になるとは思うけどね。(関連記事:音楽配信2強時代を歓迎するレコード会社=メディアの未来はGoogle、Appleの手に【湯川】)