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[レポート] GoogleTVを日本で使ってみた(1) 【増田(@maskin)真樹】

[読了時間:3分]

 テレビとインターネットを融合するGoogle TV。世界で始めて対応した製品として10月15日に発売された米ソニーの「Sony Internet TV(Blu-ray Disc Player版)」を入手した。一連の機能をチェックして数回に分けてレポートしたいと思う。





 手元に届いた「Sony Internet TV」の箱はかなり大きい(冒頭の写真)。中には本体の他、キーボード付リモコンやHDMIケーブル、ACアダプタの他、外部機器の赤外線リモコンをコントロールするキットなどが同梱されている。

 以下ピンボケで恐縮だが、iPhone3GSとサイズを比較したところ。PlayStation3よりも一回り大きい。デカイなあという印象だが、天井はフラットになっていて、むしろこの上に他の機器が置きやすいので便利、と感じるサイズ。

前面パネル

 それでは本体の全面左側、右側の順で拡大画像をご覧言ただこう。

(正面左手側:電源、その隣はブルーレイプレイヤー)

(正面右手側:イジェクトボタン、USB端子)

背面パネル

(背面正面右手側:排熱ファン、USB x 3、電源ACアダプター)

(背面正面左手側:IR Blaster、HDMIの入出力、オーディオポート、LAN(Wi-Fiにも対応))

 Google TVの魅力の一つに、既存の放送(衛星放送やCATV含む)との連携がある。HDMIケーブルで各機器をINに接続して使用するが、今回は米国仕様のものを取り寄せたので日本の機器には対応していない。

 「IR Blaster」はIR(赤外線)制御ポートのこと。以下を接続し、先端の部分を外部機器の赤外線受信部に貼り付けて使用する。これで外部機器をSony Internet TVで制御することができる。

電源を入れてセットアップ、意外と素敵なリモコン

 HDMIケーブルでテレビと接続したら、早速電源ボタンを押す。ドライブをチェックする音はするが、ファンの音も静かな印象だ。そしてこのマークが表示される。

 ここからはセットアップモードに入る。無線LANに対応しているので、今回はワイヤレスで設定する。操作は以下の多機能リモコンだ。

 以前、Sony Internet TVについて書いた記事で筆者は「大き過ぎ」と嘲笑するように評価したが、実際は違った。想像よりも小さく、手にフィットしてとても使い勝手がいい。この写真をツィートしたら、何人もの人から「これだけ欲しい」という反応があった。

 詳細は次回以降にお伝えしようと思うが、リモコンは使えば使うほど違和感なく使える印象で、GoogleTVの機能云々よりもこの楽しさのほうに関心が移っていく。GoogleTV対応機器の魅力は、“GoogleTV対応”ということよりも、このリモコンのように各社がデザインするデバイスの工夫が活きる潤滑剤のような要素にあるのかもしれない。(続く)

■ 関連URL
・Sony Internet TV (プレスリリース)
http://www.sonystyle.com/
・Discover Sony Internet TV
http://discover.sonystyle.com/internettv/
・Here comes Google TV | The Official Google Blog
http://googleblog.blogspot.com/2010/10/here-comes-google-tv.html
・Quick Tour | Google TV
http://www.google.com/tv/
・Apple TVなんて目じゃない、ソニーが「Google TV」採用した理由 【増田@maskin真樹】
http://techwave.jp/archives/51511941.html

蛇足:僕はこう思ったッス

正直言ってPlayStation3とtorneの組み合わせで十分じゃないかと思っていた。しかし一通りの機能を試して、少しずつ気持ちに変化が生まれている。

搭載されているウェブブラウザGoogle Chromeの完成度は高く、各種ムービーもHDTVで十分美しく再生される。「ネット連動」という部分は今後の課題だが、次世代スマートTVとしては十分期待できる製品と感じた。機器の連携やコンテンツの部分で時間がかかるかもしれないが、僕は日本でも(2万くらいで)出すべきだと思う。

著者プロフィール:イマジニア 増田(maskin)真樹

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 十代からメディアクリエイターとして企画設計からマーケティングまでマルチな才能を発揮。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で活躍。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。

 数年間の休眠後、現在TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。DJやイベントオーガナイザー。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動。ユニークな経験、独自の情報ツール等を武器に、徐々にフルスロットル状態へ。

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