Apple TVなんて目じゃない、ソニーが「Google TV」採用した理由 【増田@maskin真樹】

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[読了時間:2分]


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 先日の記事(「Google TV」全貌が明らかにーAndroid携帯はリモコンに・HDレコーダーは危機的状況に?)で詳細が明らかになった「Google TV」。ベンダーとして名乗りをあげたソニーは10月12日、初のGoogle TV対応製品となる「Internet TV」の詳細を明らかにした。HDTVモデルは1080pフルHD対応で、画面サイズが24インチから46インチまで用意されている。32インチ以上のモデルはLEDバックライト搭載。価格は599.99ドルからと液晶テレビと比較すると1~2割高めとなる。既存のHDTVに接続するブルーレイプレイヤー搭載セット・トップ・ボックス型のモデルは399.99ドルとなっている。発売は10月16日の模様。






 「Sony Internet TV」は名前の通りインターネットに接続できるテレビ。Wi-FiまたはEthernetで接続する。最大の特徴はTV番組から提携コンテンツ、ネットまでキーワードで検索できるという点。そのため、この製品には巨大なキーボードが付いている。

さらにキーが増えた巨大な操作パッド

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 ただでさえリモコンはキーが多過ぎて使えないというのに…コンソールゲーム機のコントローラに取り付けて使用するMMOPRG用キーボードを彷彿とさせる大量のキーが付いた無線パッドが公開されている。背面はしっかり握れるように流線型になっている。QWERTYキーボードは嬉しいが、果たしてこれをリビングに置いて使えるのだろうか。Google TVはAndroid端末をリモコンにすることもできるわけだが、リモコンの高機能化が理にかなった形で機能やサービスと連携するのか気になる。

意外なポイント、HDMIポートが2つ以上

 今回のソニーの発表があってもGoogleTVにはまだまだ不明な点がある。例えば、各モデルともUSBポートに加え、HDMIポートが2つ以上用意されているのだ。既存のケーブル/衛星STBとの連携がリリースさているしSTB型は出力もできる。ただ「ディスプレイ搭載モデルになぜこんなに?」と考えてしまう。実はこれがソニーがGoogle TV採用のポイントと考えられるような気がする。

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 というのはHDMIは非圧縮デジタル形式の音声と映像を伝達するインターフェイスであって仕様的には映像出力装置とTVをつなぐだけのものにとどまらないからだ。「Sony Internet TV」にGoogle TV仕様に対応した他の映像機器(?)を接続するなんてことも考えられなくもない。

 ここから察するにソニーはこの製品を中核に、多様な周辺機器をリリースするのだろう。Google TVを採用することで、余計な仕様策定を進めることなく、ソニー製品エコシステムを確立し、あわよくば他社のGoogle TV製品との連携を果たせると踏んだのではないだろうか。

Apple TVなんて目じゃない

 もしかするとソニーはGoogle TVに賭けをしているのかもしれない。ソニーの「Internet TV」のページで競合製品との比較表が掲載されている。「Google TV内蔵」という項目が強気さを表している(ような気がする)。

Sony Internet TVSony Internet TV
ブルーレイディスクプレイヤー
Apple TVサムソン
TV apps
Vizio
Internet Apps
Google TV内蔵
TV/ネットから検索
TV/ネット同時視聴
フルウェブブラウザ
無線QWERTYキーボード
OSアップグレード
スマホとの同期&リモコン利用
HDTVとの接続
ブルーレイディスクプレイヤー
アプリダウンロード

 正直言ってAppleTVとの比較に「Google TV搭載」はないだろう(項目設定に問題がある気もする)と思うが、それだけGoogle TV連合が勝ちと主張したいのだろう。要するに比較するほど市場が成長していないということなのだろうが、その強気っぷりは今後も維持して欲しいものだ。

■ 関連URL
・Sony Internet TV (プレスリリース)
http://www.sonystyle.com/
・Discover Sony Internet TV
http://discover.sonystyle.com/internettv/
・Google TV
http://www.google.com/tv/

蛇足:僕はこう思ったッス

リビングでTwitterをやれるのだろうか

 ご存知の方もいるかもしれないが、15年ほど前、いろいろなインターネットTVが存在した。テレビも見れたしウェブブラウザもあった。ゲームができるモデルもあった。今回ソニーが投入するでかいキーボードパッドみたいなものを提供したメーカーもあった。
 筆者は多分全ての端末を試用したと思うし、遠からずそれに関する仕事もしてきたが、ウェブブラウズというものがあまりにもパーソナルな行為であるためリビングでは無理と感じていた。今回のGoogle TVにもTwitterやFacebookといった個人コミュニケーションの機能がふんだんに提供されているが、どうなのだろう。
 一方のコンテンツ配信や放送との連携については僕は好感している。というかPlayStation向けにもサービスを提供すべきじゃないかなーと期待。

著者プロフィール:増田(maskin)真樹twitter:maskinmetamix)

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 アスキーのApple系雑誌でライターデビュー。1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連媒体で活躍。
 独立系R&D企業のマーケティング部責任者として教育・研究開発向け製品の輸入企画や開発、マーケティングに関与。専門家向けプロショップ運営。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービス立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。
 現在、TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。DJやイベントオーガナイザー。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動する。ソーシャルメディアやブリック&ブロックのプロ。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。詳しいプロフィールはこちら(お仕事下さい m(_ _)m

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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