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パイオニアARカーナビ「カロッツェリアサイバーナビ」発表、フロントガラス越しの実写映像にルートを重ねて表示【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

 日々進化するカーナビ。HDD搭載、通信サービスと連動など高機能化が進む中、「スマートフォンで実現されているような機能と連携したらどうなるか?」という発想が浮んでいる人も多いのではないだろうか。そんな近未来のデバイスを彷彿とさせる製品が本日発表された。

 パイオニアは5月9日、AR(拡張現実)技術を搭載した「カロッツェリアサイバーナビ」シリーズの新製品を発表した。ラインナップは4機種で市場想定価格は22〜30万円前後とのこと。発売は2011年5月下旬。AR技術を搭載したカーナビは業界初だという。





 サイバーナビでは、専用の車載カメラでフロントガラス越しの実写映像を撮影。冒頭のスナップ画面のように、情報やルート案内情報を重ねて表示するというもの。実際、フロントガラスに投影するのではなく、カーナビの液晶ディスプレイ上表示される。使用イメージは以下ような雰囲気。

 同社サイトで公開されているデモ動画は、まさにSF映画そのもの。カメラで撮影したフロントパネル越しの映像をリアルタイムに映像解析され、先行車両を認識し車間距離を計測したり、信号の変化や道路状況を重ねて表示する。ナビゲーション情報を直感的に取得できるという意味では、インターフェイスにおける革新的な進化と言えるだろう。

 この製品は、3年間追加料金なしで地図データが更新可能。ウェブサービスのドライブレポートなどと連携することで、これまでの“カーナビ”とは一線を画するラインナップとして存在感を高めている。

【参考URL】
●カロッツェリア サイバーナビ4機種を新発売
http://pioneer.jp/press/2011/0509-1.html
●carrozzeria | サイバーナビ | カーナビゲーション
http://pioneer.jp/carrozzeria/cybernavi/

蛇足:僕はこう思ったッス

オプション一式を揃えるとかなり高額になるが、この感覚は是非一度は試してみたい。さらに欲を言えばフロントガラスへの投影、スマートフォン向けジオロケサービスとの連携なども積極的にしてもらいたい。Androidなど組み込み型OSのカーナビ進出が急速に進行しているわけで、できないことではないわけだから、(安全面などを考慮した上で)新しい市場を開拓するくらいの意気込みで日本初のデバイスをどんどん出して欲しいものである。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、アパート起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
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