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人気ブラウザーFirefoxの開発で知られるモジラ財団が、AppleのiOSやGoogleのAndroidに対抗するオープンなOSの開発プロジェクトBoot to Geckoを発表した。特定企業の独占的な影響を受けないモバイル機器向けのアプリ開発環境を構築するのが目標という。モジラのOSは世界中の開発者のボランティアで開発されるオープンソースOSとなることから、機器メーカーが無料で搭載できる。iOSやAndroidを超える性能を実現できれば、搭載を希望するメーカーも増え世界標準になる可能性もある。そうなれば一度開発されたアプリは他のOSに移植することなく、すべての電子機器上で利用できるようになる。
米ブログメディアSiliconFilterによると、新OSは注目の記述言語HTML5を使ったアプリの動作を最適化することを主眼に開発され、Androidのオープンソースのプラットフォームをベースに開発される。ただAndroidのパーツの使用は最小限に抑えるようだ。またすべてのデバイス向けのOSを目指すが、特にモバイルデバイスにフォーカスするもよう。
これから開発を勧めてどの程度のシェアを占めることができるんだろう。iOSとAndroidは既に激しいシェア争いを繰り広げているし、Windows Phoneも面白い動きを始めている。
ただモジラは世界中の開発者が協力する体制が完成している。世界中の開発者が協力すればあっという間に完成するかもしれない。それにモジラのFirefoxの完成度の高さを見ても、オープンソースの体制が実際に機能していることがよく分かる。オープンソースってソーシャルな時代にはぴったりの体制だし、オープンで多くの人の共感を得る体制のほうが、一部の天才が牛耳る体制よりも強い、と言われている。僕もオープンのほうが強い気はするんだけど、僕を含む多くの人の予測を裏切って、天才が牛耳るAppleの体制がぶっちぎりの快進撃を続けていることはご存知の通り。
さあどうなるのか。
気になるのはHTML5にフォーカスしているところ。HTML5って思った以上に大きなパラダイムの転換を押し迫るような気がし始めた。まだ考えがまとまっていないんだけど、いずれこの辺りのことも書きたい。