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OCN家計簿が「zaim」と連携、個人財務プラットフォームへの第一歩【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

zaimocn
 ユーザーローカルに所属するWebエンジニア・閑歳孝子さんの個人のプロジェクトとしてリリースしたiPhoneアプリ「Zaim」が8月1日、NTTコミュニケーションズが提供するウェブアプリ「OCN家計簿」との連携を開始した。OCN家計簿のページに用意されたzaim連携ボタンをクリックすると、zaimで入力した情報を取り込むことができるようになる。

 zaimは、iPhoneで手軽に家計簿情報を入力したり分析することができるアプリ。リリース時に計画していた、ユーザーが蓄積したデータを外部サイトから活用できるAPI (OAuth 1.0a)の公開にあわせ、連携サービス第一段としてOCN家計簿が名乗りを上げた。




 OCN家計簿は、クレジットカードや銀行口座の使用情報を自動で取得できるなど高機能なサービスで「国内で一番使いやすい家計簿。日々の入力はzaim、口座情報と合算して使ってもらいたい」と閑歳孝子さんは話す。

日本の場合、現金で支払う場面はまだまだ多く、家計簿を手で入力するのは面倒。そこを手軽に続けられるようにするのがZaimの役割で、その部分で使ってもらいたい。Zaim は閉じた家計簿サービスではなく、今回公開したAPI を通して様々なサービス等と連携することで「知らないうちにお金の情報が蓄積されている」というプラットフォームになれればと考えています。

 アプリ発サービスとしては比較的珍しいAPI公開。閑歳さん自身も「こういったソーシャル系のサービスに、大手サービスに関心を持ってもらえたのは意外」と話しているが、アプリの品質次第でAPI実装のメリットが発揮される好例といえるだろう。

■ 関連URL
・iPhone家計簿アプリ「Zaim」と連携しました!|OCN 家計簿
http://kakeibo.ocn.ne.jp/zaim/

蛇足:僕はこう思ったッス
個人デバイスとしてのスマートフォンは極めて有望な状態にある。優れたタッチUI、接続のしやすさ(3GのみならずWi-Fi)などアクションを起こすのに最適なインプットデバイスだが、それ以上のことをやろうとすると面倒。外部サービスとの連携は、単なるアプリがプラットフォームへと進化する王道パターンとなるような気がする。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 コードも書けるジャーナリスト。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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