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iPhone4Sの最大の目玉技術、音声アシスタントの「siri」の日本語対応が未定でがっかりしているあなた。iPhoneがまたしても劇的な変化を遂げて、ちょっとうらやましく思っているAndroidユーザーのあなた。だいじょうぶです。日本語対応の音声アシスタントが一部Android端末でも使えます。
その名はnetpeople:a(ネットピープルエー)。開発したのはイナゴ株式会社(東京都港区)で、アプリとしてサムスンのアプリマーケット「Samsung Apps」からの独占配信されています。GALAXY S II、GALAXY S、GALAXY Tabなどの端末で利用可能。AndroidアプリだからGoogleの無敵の音声認識技術がベースになっているので、音声認識率の高さはバッチリ!
イナゴによると、netpeople:aは、会話をするように検索ができるデジタルアシスタントで、検索で使われるような単語ではなく、一般的に話される会話文を認識することが可能。また文脈認識機能により会話の中で条件を追加しながらオプションを絞り込むことができるそうです。会話の中で具体的な検索条件のリクエストが少なく当てはまる情報が多すぎる場合は、デジタルアシスタントから積極的に質問。逆に条件が多すぎて該当する情報が見つからない場合には、検索の範囲を広げるべき条件などを提案するのだそうです。
主な機能は次の通り。
1) グルメ店舗会話絞り込み検索
2) 乗換会話案内
3) 地域情報会話絞り込み検索
4) GPS 連動・地図表示/ルート案内
5) メール/twitter 等との連携
6) Google 検索
siriを使ったことがないのでnetpeople:aと比べてどうなのかは自信を持って言えないんだけど、イナゴって何年もまえから音声エージェント技術を研究していてBtoBで日本の大手企業に提供してきた実績を持っている。イナゴの中の人によると、技術的にはsiriよりも優れた部分もあったのでAppleがsiriを選んだことはちょっとした衝撃だったらしい。
さてそのnetpeople:aなんだけど、こちらからは音声で質問できるんだけど、デジタルアシスタントの返事はテキストというカタチ。
使ってみた感想は、うーん、微妙。ものによっては音声で質問するよりアイコンを押したほうが早かったりもする。それとこうしたデバイスの操作そのものの機能は、アプリとして提供するのではなく、OSとして提供してほしいもの。アプリを立ち上げるのが面倒。Google検索やGoogleMapで直接使いたい。まあこれはイナゴの責任じゃないく、Googleやサムスンがなんとかしないといけない話なんだろうけど。
でもどうせOSに組み込まれないのなら、サムスン機種限定じゃなくて、いっそのことAndroidユーザーすべてが使えるようにAndroidマーケットで出してほしい。
ちなみに僕はずいぶん前にイナゴのことを取材して記事にしている。参考まで。自動応答マスコットが作る顧客との新しい関係=株式会社イナゴ【湯川】 : TechWave