- 「ソラコム」がスイングバイIPOを実現、東証グロース市場上場承認 - 2024-02-22
- (更新)結果速報 LAUNCHPAD SEED#IVS2023 #IVS #IVS @IVS_Official - 2023-03-09
- 「始動 Next Innovator 2022」締め切りは9月5日(月)正午ー経産省・JETRO主催のイノベーター育成プログラム #始動2022 - 2022-09-01
米facebookは10月10日、モバイルプラットフォームを一新。ウェブやfacebookのネイティブアプリ、開発プラットフォーム全てが刷新され、よりウェブ版に近く、モバイル上でやれることが大幅に拡張された。
来日しているDouglas Purdy (Director of Developer Relations)氏、Alexander Kleinberg (アジア太平洋/日本・プラットフォーム共同・主任)氏は「facebookプラットフォームは、すでにあるソーシャールの仕組みをより選円滑に利用できるためのもの。“人”の周辺と人とがつながることを支援すると考えた時、HTML5のモバイルプラットフォームはfacebookにとって最も重要」とコメントしている。
このモバイル一新策は、TechWaveでも度々報道している通り「プロジェクトスパルタン」という開発名で噂されてきた。App Storeと競合視されることも多い。マーケットプレースが登場したという話ではないもの、決済プラットフォームは噂通り投入されている。
一体、この刷新により、どのようなインパクトがあるか。大きなポイントを整理してみた。
1. ウェブ版により近く
facebookの新モバイル版はすでに公開されているため、実際にiOS/Androidで体験してみて欲しい。各種リクエスト、ニュースフィード、新しいオープングラフとよばれるアプリ連携の枠組みなど全てが実装されている。インターフェイスはより美しく、ウェブ版との使い勝手と変わらないという印象。
2. モバイル向けアプリ、モバイルウェブとの連携が深まる
JavaScriptの開発キットがモバイルに対応。ネイティブアプリのみならずウェブでも利用が可能になる。facebook公式アプリと、facebookモバイルプラットフォーム対応アプリとの連携が深まった。HTML5アプリを特別な枠組みとして促えているわけではないが、そのようなアプリを開発することが容易にできるようになった。
3. 決済プラットフォームにも対応
すべてのモバイルプラットフォームにおいて、決済APIを利用できるようになった。但し、iOSの場合、AppStoreの規約上、ネイティブアプリから直接利用することはできないが、ウェブ版から決済することができるようになっている。
このアップデートで最も大切なのは、開発キットのモバイル対応と敷居が低くなった点だ。具体形には「モバイルでもfacebookと連携した課金対応ウェブアプリがリリースできるようになり、より手軽にfacebookモバイルアプリ開発に参入できるようになった」と考えればいい。ネイティブアプリ開発にしても、PhoneGapのようなウェブ上だけで完結する開発環境が登場したりしている。
【関連URL】
・Mobile – Facebook Developers
http://developers.facebook.com/docs/guides/mobile/
これまでのモバイルで使用してきたJavaScriptSDKを変更することなく、がらりと進化させた点を大きく評価している。F8ではfacebook全隊開発プラットフォームの刷新が発表されているが、それと高次元で同調したモバイルプラットフォーム発表となった
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。emacs使い。イベントオーガナイザー・DJ・作詞家。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。