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服部丈
今後のアプリ・WEB開発に必要な「ノウハウ・UX・ゲーミフィケーション」が分かるイベントが大阪で開催されました。当日の様子をレポートします!
最初に登壇したのは「新・Webデザインワークフロー」の著者でもある坂井とわ子さん。人の行動を刺激するUX(ユーザーエクスペリエンス)のツボを、猫が登場するスライドを使ってユーモラスに説明していただきました。サービス開発については「さっさとやる事が大事。スピード感を持ってやらないと」と強調し「そもそも使ってくれるユーザーがいなければUXも存在しない。相手に”刺さる”のが大事。”面白い”くらいではダメ」と受講者にアドバイス。「強欲」や「怠惰」といった「7つの大罪」を満たすサービスが「ビジネスとしても、ユーザーとしても、どちらの心理にも訴える」と説明していました。ご自身でも良いサービスを思いついたようで「これできたら、すごいと思うんです。一緒に仕事してくれる人、探しています!」とお願いすると、会場は笑いに包まれました。
次に登場したのは株式会社バンダイ・ナムコゲームスでFBアプリの開発を担当している定元邦弘さんです。ソーシャルゲームの歴史を振り返り「これまで戦争型、農場型と流行の変遷があって、最近ではクラシックゲームへと回帰する動きもあります」と分析。その上で「みんなが楽しめるゲームは、もうない」と指摘し、これからのゲーム企画について「ユーザーの傾向を分けて考え、熟練度(初心者から)」。ゲーミフィケーションについて「果たして何がユーザーのためになるか」と聴衆に投げかけていました。
続いては株式会社洛洛.com 代表取締役の安達貞雄さんと、株式会社エルイズビー代表取締役の横井太輔さんのトークセッション。お二人はサンフランシスコで開催された第2回japan Nightで2位と1位に輝いた経歴の持ち主です。スタートアップならではの苦労や、資金調達にまつわる生の声を赤裸々に話していただきました。安達さんは肌画像診断アプリ「beauteCam 」の開発を「実はチームが男性ばかりだったのです」と告白。ソーシャル感情エンジン「Feel On!」を開発した横井さんは「感情とデジタルを結びつけようと思った」と熱く語ってくださいました。慣れない英語での発表にも「プレゼンを練習するのは大事。(Japan Nightのときは)ボクも200回以上は練習しましたよ」と明かすなど、興味深い話が盛りだくさんでした。
最後に登壇したのは頓智ドット株式会社のCEO・井口尊仁さん。アメリカに渡り「セカイカメラ」や「DOMO」といったサービスで話題をさらった井口さんが、自身のプレゼン動画を流しながらエピソードや秘話を交えて現場の状況を熱弁していただきました。「2012年は、みんなで行こうぜ」と呼びかけている音楽、映画、ハイテクの一大イベント・SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)の現地リポートでは、東日本大震災直後という状況で現場から次々と支援の輪が広がった様子を説明。最後は「We can change the world!」と締めくくり、会場を湧かせました。
イベント終了後はそのまま会場で懇親会に突入。登壇者を中心に話の輪が広がり、ここぞとばかりに質問をする方が目立ちました。大阪ではITに関するイベントは少ないだけに、この日は大満足の1日となりました。
1981年、静岡県生まれ。2005年4月に大学卒業後、スポーツ新聞社で記者として取材活動に従事。2011年9月から株式会社TAMに加わり、ソーシャルメディアチームの一員としてクライアントのFacebookページ運営や、アプリ開発を担当。
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