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どんなにネットのサービスが進化しても、携帯電話の通話が属するプライベート領域に入るのはなかなか難しい。ソーシャルメディアを使いこなしている私たちでも、自然と携帯電話の着信履歴のほうを優先的にチェックしている傾向にある。もちろん、基本的にその電話には本人が出る。携帯電話の通話は、個人と結びつける強さを持っているといって過言ではない。
一方でネットのサービスは本人を特定するのが困難な世界でもある。最近になって実名主義のFacebookが日本でも普及し初めたが、実際は “それが本人か” を特定する手段はまだまだ定着していない。
そんな中、KDDIウェブコミュニケーションズ2011年12月1日、クラウドAPIを経由して電話を発信できる「boundio」(バウンディオ)のベータ版の提供を開始した。
クラウドサービスAPIで電話通話を制御
過去、同等の機能を実現するには、システム開発費用のみならず、PBX/IP-PBXといった電話交換機システムや通信キャリアとの契約など多額の初期投資が必要だったが、「Boundio(バウンディオ)β」は基本的に都度通話料金だけで、オンラインシステムと連動した電話通話を実現することができる。
例えば、よくある例としては、サービスへのユーザー登録時の認証で、登録した携帯電話に電話がかかってきて、そこで聞いた暗証コードをウェブに入力すれば承認完了するといった使い方などがある。「Boundio(バウンディオ)β」はAPIを公開するため、どういった音声を配信するかは利用者のプログラム次第。あらかじめ音声を複数アップロードして、ウェブサイトでの操作に応じて再生する音声を選択するなど簡単にできるため、その可能性は未知数である。
複数の音声ファイルをプリセット可能、合成音声も作成OK
音声ファイルは複数登録しておけるが、いちいち録音しなくても、音声合成機能で音声ファイルを作成することもできる。ひらがな/カタカナで入力すれば、すぐに音声化してくれる。
★ 試しに作成した音声合成ファイル
http://metamix.com/techwave/inbox/boudio.WMA
音声ファイルは、複数をつなげて再生したり、途中に合成音声を含めることも可能。すべてはプログラムの記述次第で調整できるため、表現の多様性は十分といえそうだ。気になるコストは未公表だが、β版プログラムでは無料で500ポイントというバウチャー(金券)が配布され、一般電話への通話1分あたりが15ポイント、携帯電話への通話1分あたり25ポイントが消費されるようになっている。
気になるサービスインは2012年春ごろの予定だ。
【関連URL】
・boundio(バウンディオ)β」
http://boundio.jp/
・クラウド API『boundio』ベータ版開始~ウェブサイトに電話認証機能搭載が可能に~
http://www.kddi-webcommunications.co.jp/news/press/2011/press20111201.html
現在、ウェブサービスを絶賛作成中の僕にとってアイディアの源泉となるサービス。ジオ連携、オンラインサービスのインターフェイスとしてなど、こういうものが欲しかった人は大勢いるんじゃないだろうか。
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。イベントコラボ・講演・執筆・アドバイザー業務絶賛受付中。