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東京渋谷のコワーキングスペース「co-ba」体験レポート【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]

壁は黒板。ソファー席もある自由で創造的な空間

 ツクルバが2011年12月1日、東京のJR渋谷新南口駅から徒歩数分のビルに「co-ba(コーバ)」というオフィススペースを開設した(参照記事)。co-baは、コワーキングスペースと呼ばれるものの一種で、登録したメンバーはその空間のファシリティなどを24時間共同で利用できるというもの。単純な共同オフィスというものとは異なり、利用者同士が協力しあう一種のコミュニティのように機能することから注目を浴びている。

 会員は人数限定で随時募集しており、12月12日の時点ですでに先行応募の40名は終了。現在は第2期の募集を開始している。プランは複数あり、ロッカーや固定の席、法人登記が可能になるなどのグレードに分かれる。10-21時の時間帯のみの非会員プランもあり、その場合は1日あたりの利用料が1200円(ワンデードロップイン)、2週間の期間利用で10000円(2ウィークチケット)となっている。

 利用者は、フリーライターやデザイナー、NPOなどの業務をやられている方、大企業などに勤められている人も、退勤後などに利用するケースもあるという。筆者は、フリーランスの立場としてこの場所を利用してみたので、簡単にレポートする。スペースは自由な雰囲気で、いろいろな場所で談話があったり電話の受け応えたりしている。

壁は全面黒板、自ら作る意欲満々の空間




 JR渋谷駅 新南口から徒歩2-3分くらいだろうか。途中、トランスコスモスのビルやコンビニを通過し、一呼吸したくらいのビルの5階にある。ビルはco-baと書かれた看板が見えにくかったりするが、運営のツルクバの名前などもあるので、勇気を持ってドアをコンコンとすると管理をしている方などが鍵をあけてくれる仕組みのようだ。

 中は、手作り感満載の自由な空気にあふれた空間。木目の見えるテーブルにカラフルなチェアー、天井からは電源タップが供給され、日が暮れると丸いライトがいい感じに室内を照らしてくれる。

 壁は一面黒板となっており、手書きで何か連絡事項が書かれていたり、時にはメンバーが壁一面を使ってディスカッションをすることもあるという。人数が増えてくるに従い、いろいろな対話、電話が発生する。知り合い同士が居あわせたり、偶然の出会いがおこることもある。多様な業種の、多様な目標を持つ人同士が、共同でこの場の雰囲気を作っているといえばいいだろうか。各位が何らかの創造的作業をグイグイ進めているというパワーを実感することができるため、一人で作業していても孤立感を感じることはない。

 というよりは、メンバーに聞きたいことがあれば「すみません、これを見てもらいたいんですが」という形で、ジャムセッションのようにメンバーを集めホワイトボードやプロジェクターを使って議論をしたりする。もちろん下の写真のようなミーティングスペースを使ってじっくり議論することも可能だ。

コピーやシュレッダー、コーヒーなども完備

 作業に必要なものはいろいろ揃っている。Wi-Fiはもちろん、電源、コピーやシュレッダー、プランによってはロッカーもある。コーヒーも提供されており(50円を寄付するルール)、キッチンもある。サービスを持っている人は、ステッカーを共用スペースに置くこともできる。

 それ以外に、傘などはシブカサの共有サービスを利用できるし、必要なものがあれば近所のコンビニにいけばいい。ちょっとこまったことがあってもメンバー同士で助けあえる空気がここにはあるといってもいいだろう。そしてITスタートアップにとっては同じフィールドで奮闘する仲間がぞろぞろいるわけで、同じ空間で作業すること刺激しあえるのではないだろうか。

【関連URL】
・クリエイターのためのコワーキングスペース – 渋谷co-ba(コーバ) – official site
http://co-ba.jp/
・tsukuruba(ツクルバ)
http://tsukuruba.com/
・CAMPFIREのプロジェクトが大成功! オープン前にファンを創ったコワーキングスペース「Co-ba」の”ソーシャル”な志向【本田】
http://techwave.jp/archives/51717017.html

蛇足:僕はこう思ったッス
こういうスペースで不安になるのは「一人でただ作業しているだけ」という変な孤立感を感じるのではないか?という点。運営のツクルバの方は、適宜サポートしてくれるし、メンバー同士の交流を促すイベントも行われているというのでホッする。何よりみんなでコミュニケーションをするという空気があるのがいい。だからこそ、仕事もダラダラとやるのではなく、適切な緊張感の中で進められるため、作業効率もよさそうだ。

著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。スタートアップ支援に注力。自らもプロジェクト立ち上げ中。イベントオーガナイザー・DJ。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。コラボしてくれる人、会社募集中。
メール maskin(at)metamix.com | 書籍情報・詳しいプロフィールはこちら


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