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米Appleは現地時間の1月19日、朝10時から教育関連のスペシャルイベントを開催する。場所は、ニューヨークのグッデンハイム美術館。北米の複数のメディア等が伝えた。
iPad3? それとも教育市場向け製品か
スペシャルイベントの開催は、現地の報道機関や一部の人のみに招待状が送付される形での告知となった。現地では「iPad3か?」「iPad2の教育市場版か」「iBookの教育市場版サービス投入」という噂でもちきりとなっており、「過去のプロダクト eBookが復活?」という意見も出てきている。
Appleは、過去も教育市場に注力してきた経緯があり、それはジョブズの強い希望があったと言われている。
1月19日 午前10時に動画配信などがあれば、日本では1月18日(水曜日)の午前3時頃に視聴できる。もろもろのニュースも即時流れるだろう。ジョブズ不在のAppleの動きを見るためにも、深夜まで起きてチェックするべきかもしれない。
【関連URL】
・Apple announces special event in New York on Jan. 19
http://www.loopinsight.com/2012/01/11/apple-announces-special-event-in-new-york-on-jan-19/
Appleが教科書のiBook版で教育市場に革命を起こすことをジョブズの伝記から予想する人は多い。ただ、僕はジョブズ時代の教育市場でApple関連の仕事をしてきたので、そのハンパない力の入れ方にかなり影響を受けてきているため、驚くような(そして子供たちのための心あたたまる素敵な)プロダクトを投入してくれると確信している。
Appleは、教科書の著者を雇用して電子教材を開発し、iPad向けに無料で配布するんじゃないだろうか。
伝記の中でジョブズ氏は、経済が低迷する自治体向けに無料の電子教科書を配布する夢を語っているし。
ハードの発表ならシリコンバレーでするはず。発表の場所をニューヨークにしたのも、ニューヨークが出版業界の中心地だからだろうなあ。
政府や自治体による教科書の認定作業って、教科書の質を担保する上で重要なんだけど、こうした認可作業はときとしてイノベーションを拒みたい既得権者の道具に使われることがある。
無料配布の教材なら、正規の教科書ほどの厳しい認定作業を通過する必要もないので、教育区単位で比較的スムーズに採用できるはず。
貧困地域の教育レベルの向上を見込めるし、AppleにとってはiPadの売り上げにつながる。一方で、巨大な教科書産業は大きな打撃を受けることになると思う。(湯川鶴章)
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。codeが書けるジャーナリスト。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーでベンチャー起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら場所に依存せず成功すべき”という信念で全国・世界で活動中。イベントオーガナイザー・DJ・小説家。 大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。スタートアップ支援に注力、メール等お待ちしております!